千と千尋の神隠し
千と千尋の神隠し

桃太郎が食べたのは黍団子か吉備団子か。

岡山に一時帰国していたスタッフがお土産に銘菓「きびだんご」を買って来てくれました。「きびだんご」もいつの間にか進化していてこれは「元祖」に「海塩入り」と「黒糖」が加わった3種セットのきびだんご。しかしきびだんごに新しい味ができていいの?そもそもきびだんごの「元祖」って一体何だ? これまで「黍(きび)」を団子にしたものだと思っていたのですが、岡山県内の「吉備」地方は「吉備団子」と主張中。調べてみたらどうやら桃太郎が鬼退治に持参したのはやっぱりイネ科の穀物である黍を炊いて潰して丸めた「黍だんご」であり、「吉備団子」は明治に入ってから登場したものなんだとか。いやいや、別に黍でも吉備でもいいし、原材料が何でも構わないの。毎日食べるものじゃないんだから。ただ、今のきびだんごは確かに美味しいけれど、だからと言ってもらったお返しに命をかけて鬼と闘うほど美味しいとは思えない。あまりにも超ハイリスクで超ローリターンな取引。桃太郎にそそのかされて団子一つと引き換えに鬼が島に連れていかれたお人好しのサル、犬、キジたちが不憫でならない。それだけ。おしまい。

Cook in Britain編集部(T)