日本歯科大学新潟歯学部歯科理工学教室
1986 年 5 巻 5 号 p. 694-704
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Ni-Cr-Cu合金における銅の影響を調べるため本研究を行った.5〜20 wt%Cr, 0〜10 wt% Cu, 70〜95 wt% Ni組成の12種の合金をアルゴン雰囲気中で溶製した.この合金を大気中で遠心鋳造して試験片を作り, 機械的性質と化学的性質を調べた. Ni-Cr合金に銅を加えると引張強さと伸びは減少し, ビッカースかたさは増加した.銅を添加することにより耐変色性はわずかに低下したが, 耐食性はわずかだが改善された.ニッケルクロム合金に銅を添加することによる利点は少ない.
日本歯科理工学会誌
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