蛍の光る理由とは?蛍は電球よりも高い効率で光る不思議な生き物です

初夏の夜に川辺で見るホタルの光は、とても幻想的で美しいものです。

でも、なぜホタルは光るのでしょうか?そして、その光はどんな意味があるのでしょうか?今回は、ホタルの発光について、科学的な視点から解説します。


蛍が光る理由は?

初夏の時期にきれいな川辺に出かけると、ホタルに出会えることがあります。

ホタルはすべての種類が発光するわけではありません。水辺で光っているのはゲンジボタルやヘイケボタルなど一部の種類です。

ホタルの体の中には発光器と呼ばれる器官があり、発光する物質や発光をサポートする酵素が含まれています。この物質と酵素の働きによって、ホタルのお尻から光が放出されます。

刺激された時の光や敵を威嚇するための光、求愛のための光など、蛍の光り方には複数の種類があります。




ホタルは抜群のエネルギー効率をもつ



室内で使われる一般的な電球はエネルギーの多くを熱として放出するため、光になるエネルギーは約10%といわれます。しかしホタルはなんと、100%に限りなく近いエネルギーを光として放出し、効率よく発光しています。

ホタルの光は電球とは異なり、発光細胞で作られているため熱をもつことはありません。そのため、ホタルの光は「冷光」と呼ばれることもあります。