余剰地に非日常ホテル/梓・大成らグループ案/高松競輪場再整備 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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余剰地に非日常ホテル/梓・大成らグループ案/高松競輪場再整備

鳥瞰パース
 高松市は、高松競輪場再整備の公募型プロポーザルで優先交渉権者に特定したチャリロトグループを実施事業者として決定するとともに、提案内容を公表した。サイクルツーリズムのハブとなるホテルを建設し、自転車競技を楽しむ「スポーツゾーン」や高松の魅力あふれる「マーケットゾーン」、多世代が憩える「パークゾーン&チータカ広場」を整備する。
 再整備の方針は「自転車文化を創造するハイブリッド競輪場」の実現。サイクリストの需要に応え、非日常が体験できるホテルを中心に競輪と市の魅力の相乗効果を生む施設を整備する。スポーツゾーンは、プロとアマ問わずBMX(バイシクル・モトクロス)など都市型スポーツのフィールドとする。マーケットゾーンは、地元と連携して日曜マルシェなどにぎわいの核となる。パークゾーンに隣接させるチータカ広場は、親子で楽しめ、子育て世代が安全・安心に過ごせる地域愛着の場とする。
 同事業は、開設から70年近くが経過した高松競輪場の施設を集約・コンパクト化する。スタンド棟(4階建て延べ3829㎡)と選手管理棟(2階建て延べ3332㎡)をDBO(設計・建設・運営)方式で整備するとともに、余剰地をPPP事業として活用する。事業者はチャリ・ロトが代表企業を務め、梓設計、四電技術コンサルタント、大成建設、日栄建設が参画する。2027年12月のプレオープン、28年度上期のグランドオープンを目指す。基本設計は梓設計・四電技術コンサルタントJVが担当した。