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『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』 東京都美術館「きものでミュージアム」vol.4

『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』 東京都美術館「きものでミュージアム」vol.4

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ゴッホに情熱を注いだ収集家ヘレーネ。クレラー=ミュラー美術館から東京都美術館にゴッホがやってきました!『夜のプロヴァンスの田舎道』『黄色い家(通り)』など、ゴッホ初期から死の直前までをたどるコレクションが一堂に。恒例!ご招待券プレゼントもお見逃しなく。

『ポーラ美術館コレクション展』エントランス

芸術の秋!箱根から渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムに、印象派の素晴らしい作品がやってきました。ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴーガン、シャガール、ユトリロ… まさに『甘美なるフランス』に酔いしれるひとときにも、着物姿はぴったり。恒例!ご招待券プレゼントもお見逃しなく。

日本で大人気のフィンセント・ファン・ゴッホ

今回は、東京都美術館で開催中の『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』をご紹介します。

※本コラム内の美術作品の写真につきまして、各美術館プレスより撮影および掲載の許諾を得て使用しております。
ヘレーネ・クレラー=ミュラー ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands)
ヘレーネ・クレラー=ミュラー ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

公式サイトより

『フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の芸術に魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)。ヘレーネは、画家がまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年で、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに90点を超える油彩画と約180点の素描・版画を収集しました。ファン・ゴッホの芸術に深い精神性を見出したヘレーネは、その感動を多くの人々と分かち合うべく、生涯にわたり美術館の設立に情熱を注ぎました。

本展では、クレラー=ミュラー美術館からファン・ゴッホの絵画28点と素描・版画20点を展示します。また、ミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの絵画20点もあわせて展示し、ファン・ゴッホ作品を軸に近代絵画の展開をたどる、ヘレーネの類まれなコレクションをご紹介します。

さらに、ファン・ゴッホ美術館から『黄色い家(通り)』を含む4点を展示し、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目します。』

クレラー=ミュラー美術館 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands)
クレラー=ミュラー美術館 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

ここ5年で4度目のゴッホ展

日本の人気画家ランキングで、必ずと言っていいほどベスト3に入るフィンセント・ファン・ゴッホ。『ゴッホ』を冠する美術展も頻繁に開催されています。

日本において初のゴッホ展は、1958年10月の東京国立博物館。以降ゴッホ展は20回近くも開催されているそうです。人気がある証拠ですね。

最近のゴッホ展の図録

ここ5年間に私が鑑賞したものだけでも3つありました。

・上野の森美術館『ゴッホ展』
 2019年10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月)

・東京都美術館 『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢 』
 2017年10月24日〜18年1月8日

・東京都美術館『ゴッホとゴーギャン展』
 2016年10月8日~12月18日

とある文献に、

十年間に及ぶ画家としての活動期間に800点を超える絵画と1000点以上の素描を残した。

出典: 『1時間で読める ファン・ゴッホ シリーズ:ゴッホの秘密』 リーズベット ヘインク (著) 直子宮崎 直子 (翻訳)

とあるように、素晴らしい作品が多く現存するため、美術展を開きやすいという事情もあるようです。

今回は、世界最大の個人収集家ヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクションが、クレラー=ミュラー美術館からやってきました。

一番の見どころは、16年ぶりの来日となる『夜のプロヴァンスの田舎道』。

また個人的には、もっと楽しみにしている作品もありますので後ほどご紹介いたしますね!それでは、章を追ってご紹介します。

ゴッホ展入口

第1章 芸術に魅せられて:
ヘレーネ・クレラー=ミュラー、収集家、クレラー=ミュラー美術館の創立者

ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、収集家であり、クレラー=ミュラー美術館の創立者。
37歳頃、ヘンドリクス・ペトルス・ブレマーの講義を受け、美術に関心を持つようになります。1907年から近代絵画の収集を始め、11,000点を超える作品を入手しました。なんと羨ましいことでしょう!

ヘレーネはブレマーのアドバイスのもと、まだ評価の定まらないゴッホの作品を収集し、ゴッホの世界最大の個人収集家になりました。

第一次世界大戦や世界恐慌など紆余曲折はありながらコレクションはオランダ政府に寄贈され、1938年にクレラー=ミュラー美術館が開館し初代館長に就任します。

フローリス・フェルテスのヘレーネとブレマーの肖像画
フローリス・フェルステルの『ヘレーネ・クレラー=ミュラーの肖像』(1910年)と『H.P.ブレマーの肖像』(1921年)ともにクレラー=ミュラー美術館蔵

第1章は、フローリス・フェルステルによる二人の肖像が並びます。肖像画のヘレーネは、意志の強そうなまなざし。一方、ごく普通のご婦人にも見えます。

第2章 ヘレーネの愛した芸術家たち:写実主義からキュビスムまで

第2章では、ヘレーネのコレクションの中からゴッホ以外の作品が並びます。

ヘレーネは早くからコレクションの公開と後世への継承を意識していました。19世紀半ばから1920年代の作品、写実主義から印象派、新印象派、象徴主義、抽象主義まで近代絵画の流れをたどることができます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール、ジョルジュ・スーラ、ピート・モンドリアン などの作品が並びます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 『カフェにて』広報画像
ピエール=オーギュスト・ルノワール 『カフェにて』 1877年頃 油彩、カンヴァス 35.7×27.5cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
ジョルジュ・スーラ 『ポール=アン=ベッサンの日曜日』広報画像
ジョルジュ・スーラ 『ポール=アン=ベッサンの日曜日』 1888年 油彩、カンヴァス 66×82cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
ピート・モンドリアン 『グリッドのあるコンポジション5:菱形、色彩のコンポジション』広報画像
ピート・モンドリアン 『グリッドのあるコンポジション5:菱形、色彩のコンポジション』1919年 油彩、カンヴァス 63×63cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

第3章
ファン・ゴッホを収集する

3-1. 素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代

1880年、ゴッホは画家となる決心をし、版画作品や教本の素描見本の模写を始めます。こちらでは初期の素描画が展示されています。

ゴッホは弟テオに送った手紙の中で「ただの鉛筆による素描だが、油絵の具で描くように、こすったり、削ったりした」と書いています。

鉛筆と黒チョークなどで描いたとは思えないほど奥行と勢いのある作品です。

フィンセント・ファン・ゴッホ『砂地の木の根』
フィンセント・ファン・ゴッホ『砂地の木の根』1882年4-5月 クレラー=ミュラー美術館蔵
フィンセント・ファン・ゴッホ『ジャガイモを食べる人々』
フィンセント・ファン・ゴッホ『ジャガイモを食べる人々』1885年4月 クレラー=ミュラー美術館蔵

ゴッホは同名の油彩のための習作を作り、このリトグラフも制作しました。

ゴッホは農民の生活から主題を取り彼らの素顔を描こうとしましたが、周囲からは期待したような評価を手にすることはできませんでした。酷く酷評した友人もおり、ゴッホは深く傷ついたそうです。

この時期、本作をはじめ農民を題材にした多くの絵を描いています。

3-2. 画家ファン・ゴッホ、オランダ時代

ゴッホが初めて油彩画を描いたのは、1881年11月から12月にかけて、画家のアントン・マウフェから指導を受けたときのこと。様々な材質をかき分ける訓練として静物画を制作しました。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『麦わら帽子のある静物』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『麦わら帽子のある静物』
1881年11月後半-12月半ば 油彩、カンヴァスに貼った紙 36.5×53.6cm クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

『麦わら帽子のある静物』は、麦わら帽子や陶器などの質感の違いをよく描き分けています。

『鳥の巣』という作品も全体的に暗い色調でしたが、鳥の巣の中の卵がつややかに描かれているところが印象的でした。

その後、人物として『織機と織工』を描きました。

フィンセント・ファン・ゴッホ『織機と織工』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『織機と織工』1884年6-7月 クレラー=ミュラー美術館蔵

3-3. 画家ファン・ゴッホ、フランス時代

3-3-1. パリ

1886年2月、ゴッホはパリに到着し、画商として働く弟のテオと暮らし始めます。

そこでは、パリに暮らす若い前衛芸術家や、印象派や新印象派の作品、浮世絵などと出会い新しい表現を試みています。色調の明るいものや、新しい筆遣いも展開。とはいえ、まだ比較的落ち着いた静かな作品が多い印象を受けました。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』1886年10月半ば クレラー=ミュラー美術館蔵

『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』は、フランスのモンマルトルに存在した「ギャレット(ガレット)の風車」の名を持つダンスホールです。ルノワールやロートレックなどの画家もこちらを題材に絵を描いています。

静かで暗い色調の作品ですが、空の筆のタッチに勢いがあり、ゴッホらしいと感じました。

『レストランの内部』に再会

フィンセント・ファン・ゴッホ 『レストランの内部』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『レストランの内部』 1887年夏 油彩、カンヴァス 45.5×56cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

『レストランの内部』は、ゴッホ作品の中で最も新印象派に近い実験をしていると言われています。

家具やテーブルクロスは通常の筆致で描かれていますが、ほかは点描で描かれ、ゴッホ作品の中ではとても静かで優しい印象です。
レストランの中に人物が描かれていないので、開店前の風景でしょうか?

実は家の玄関にこれの複製画を飾っています。

2013年に国立新美術館で開催された『印象派を超えて――点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで』展で初めてこの絵を観てとても気に入り、美術館のミュージアムショップで購入しました。

キャンバス地にジクレープリントした比較的質の高い複製画で、毎日眺めているわけですが、やはり久しぶりに本物を観ると感慨深いものがあります。筆致や細部の色、光の細かい部分までじっくりと鑑賞しました。

基本的に複製画や図録・画集は、本物の絵を想い出すためのトリガーだと思っています。家の『レストランの内部』を観るたびに、鮮明に想い出せるよう目に焼き付けてきました。

『レストランの内部』をしっかり目に焼き付ける
『レストランの内部』をしっかり目に焼き付ける
フィンセント・ファン・ゴッホ 『石膏像のある静物』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『石膏像のある静物』 1887年後半 油彩、カンヴァス 55×46cm
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

『石膏像のある静物』も、以前拝見して気に入っていました。

明るい色調の静物画ですが穏やかな中にもゴッホらしい筆遣いが見られます。『レストランの内部』のタッチと比較するとさらに興味深いです。

3-3-2. アルル

画家として自信を深めたゴッホは南仏に赴き、1888年2月アルルに居を定めました。ここでは風景画を多く手掛けています。

南仏の明るい空の青と、燃えるように鮮やかな黄色の組み合わせに熱心に取り組むゴッホ。『ひまわり』や『夜のカフェテラス』などの名作も次々に生み出しました。

しかしそこにはだんだんと、暗雲も立ち込めてくるのです。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『糸杉に囲まれた果樹園』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『糸杉に囲まれた果樹園』 1888年4月 油彩、カンヴァス64.9×81.2cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

力強い太陽が描かれた『夕暮れの刈り込まれた柳』、鋭く伸びる糸杉の前景に白い花の咲く果樹が印象的な『糸杉に囲まれた果樹園』

フィンセント・ファン・ゴッホ 『レモンの籠と瓶』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『レモンの籠と瓶』 1888年5月 油彩、カンヴァス 53.9×64.3cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
フィンセント・ファン・ゴッホ 『種まく人』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『種まく人』 1888年6月17-28日頃 油彩、カンヴァス 
64.2×80.3cm クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

ほかにも『レモンの籠と瓶』、『種まく人』などのすぐれた作品を残しています。

『緑のブドウ園』の前で
『緑のブドウ園』(1886年10月3日頃 クレラー=ミュラー美術館蔵)の前で

『緑のブドウ園』は、塗り重ねられた空と赤っぽいブドウの枝が印象的でした。

『糸杉に囲まれた果樹園』の前で
『糸杉に囲まれた果樹園』の前で

3-3-3. サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ

フィンセント・ファン・ゴッホ『サン=レミの療養院の庭』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『サン=レミの療養院の庭』 1889年5月 油彩、カンヴァス91.5×72cm 
クレラー=ミュラー美術館蔵 ©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

1889年5月、ゴッホはサン=レミ郊外の療養院に自ら入院しました。そこでの生活は穏やかな環境と心の平安を与えてくれました。体調が許せば療養院の庭や田園風景を前に制作活動をしていたそう。

その後1890年5月に療養院を後にし、オーヴェール=シュル=オワーズに移り住んだゴッホ。村やその周辺の美しい風景にかき立てられ、新しい様式も試みながら制作を続けます。様式的な筆致を抑え、より自由な筆遣いをするようになっていきます。

1890年の作品の展示風景

『夜のプロヴァンスの田舎道』もここで描かれました。いわゆるゴッホらしい筆致と色彩の作品です。夜空にまっすぐそびえる糸杉の両脇に三日月と明るい星。

近づいてじっと見ると自由自在な筆遣いに勢いがあり、色遣いも大胆です。離れて観たり、近くで観たりして色遣いと筆遣いの効果を楽しみます。

しかし、その後7月、ゴッホは自らを撃ち、2日後に弟テオに看取られながらこの世を去りました。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『夜のプロヴァンスの田舎道』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『夜のプロヴァンスの田舎道』 1890年5月12-15日頃 
油彩、カンヴァス 90.6×72cm クレラー=ミュラー美術館蔵 
©Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands
『夜のプロヴァンスの田舎道』
『夜のプロヴァンスの田舎道』は迫力が素晴らしい

第4章 ファン・ゴッホ美術館のファン・ゴッホ家コレクション:
オランダにあるもう一つの素晴らしいコレクション

ファン・ゴッホ美術館は、世界最多のゴッホコレクションを所有するファン・ゴッホ家の美術館です。ゴッホの作品のうち油彩画200点以上・素描500点ほどのほか、残された膨大な手紙も所有しています。

そこから今回は4点が出品されています。

『黄色い家(通り)』) 印象的な『黄色い家(通り)』
印象的な『黄色い家(通り)』

作品『黄色い家(通り)』。

この家は、アルルでゴッホがアトリエとして使っていた場所。仲間の画家たちと共同生活を営みながら制作活動をする計画を立てていたのです。
やがてゴーガンだけがやってきましたが、彼との関係も有名な「耳切り事件」により2か月で破綻。ゴッホは精神を病んで療養院に入院します。

フィンセント・ファン・ゴッホ 『黄色い家(通り)』
フィンセント・ファン・ゴッホ 『黄色い家(通り)』 1888年9月 油彩、カンヴァス 
72×91.5cmファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵 
©Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)

そのほか、『ニューネンの牧師館』『モンマルトル:風車と菜園』『サント=マリー=ド=ラ=メールの海景』の3点が展示されています。

最後に

こうしてゴッホの作品を年代に沿って観ると、彼の作風の変化がよくわかります。

ゴッホは生前、数枚しか絵が売れなかったと言われています。精神を病み、自分で耳を切り落とす事件を起こし、37歳でこの世を去りました。

まだ評価が高くなかったゴッホの作品を収集し、これだけのコレクションを残したヘレーネ。ヘレーネがもう少し早く生まれて、ゴッホが存命時にパトロンとして援助していたら…ゴッホの人生はどうなっていたでしょう。

そんなことを考えながら美術館を後にしました。

この日の装い

この日の装い1
この日の装い 帯回り

この帯締めを見た時、ゴッホの『星月夜』と『夜のカフェテラス』を思い出しました。

今回のゴッホ展ポスターに使われている『夜のプロヴァンスの田舎道』にも通ずるものを感じます。そんな帯締めから始まるコーディネートです。

黄色と青のコントラストが美しい帯締めは、道明の笹浪組。

青のグラデーションが艶やかな藍染大島紬は大島紬美術館のもの。
西陣織・加納幸さんの白い月の帯を合わせました。

簪も月、帯揚げは渡敬、コットンパールとタッセルの根付けは自作です。

草履は「きものと」のコラムでもおなじみの着物スタイリスト秋月洋子さんのオリジナルブランド『れん』。履きやすいので、きものでミュージアムにおすすめです。

柄と柄の力学

秋月洋子さんのコラムはこちら!
「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」

展覧会情報

ゴッホ展ポスター

ゴッホ展――響きあう魂 ヘレーネとフィンセント

東京都美術館 企画展示室
https://gogh-2021.jp

日 時:2021年9月18日(土)~12月12日(日)
    9:30~17:30 ※金曜日は9:30~20:00
    (入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日

※ただし11月8日(月)、11月22日(月)、11月29日(月)は開室
※本展は日時指定予約制です。詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

■巡回予定

2021年12月23日(木)〜2022年2月13日(日)
福岡市美術館
https://artne.jp/vangogh/

2022年2月23日(水・祝)〜4月10日(日)
名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/

その他、おすすめの美術展

※日時など変更になる場合があります。おでかけ前に公式サイトなどで最新情報を確認してください。

『バンクシーって誰?展』ポスター

バンクシーって誰? 展

寺田倉庫 G1ビル(東京・天王洲)
https://whoisbanksy.jp

日時:2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)
   11:00〜20:00 (金・土・祝前日は21:00まで)
   ※最終入場は閉館時間の30分前

『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』ポスター

川瀬巴水 旅と郷愁の風景

SOMPO美術館
https://www.sompo-museum.org

日時:2021年10月2日(土)~ 12月26日(日)
   ※会期中に一部展示替えあり
   10:00〜18:00 (金・土・祝前日は21:00まで)
   ※最終入場は閉館時間の30分前
休館日:月曜日、11月16日(火)

◆ 読者プレゼント ◆

さて、ここでうれしいお知らせです。
今回は『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』後期(11/17~12/24有効)の招待券を3組6名の方にプレゼント!
芸術の秋。ぜひ、きものでお出かけくださいね!
下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

◆Facebook
https://www.facebook.com/kimonoichiba/
◆インスタグラム
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◆Twitter
https://twitter.com/Kimono_ichiba

※応募期間:2021年11月11日(木)まで

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