RPM インストーラーの使用

標準 RPM インストールを開始する前に、マシン上にすべての必須ソフトウェアがインストールされていることを確認してください。詳細については、「ソフトウェアの要件」を参照してください。

これは、RPM 管理ユーティリティを使用している場合は必要ありません。それは、そのユーティリティにより、不足しているすべての必須パッケージが Micro Focus パッケージのインストールと同時にインストールされるためです。

インストーラーのダウンロード

Enterprise Developer 用の RPM インストーラーは、.bin ファイルとして配布され、Electronic Product Delivery 電子メールから入手可能です。

このファイルをダウンロードして実行する手順は、次のとおりです。

  1. Electronic Product Delivery 電子メール内のリンクを使用して、RPM インストーラーが含まれている filename.bin ファイルをダウンロードします。
  2. 端末から .bin ファイルを実行します。
  3. 『MICRO FOCUSエンドユーザー使用許諾契約書』の条件を承認し、マシン上で filename.rpm ファイルを展開します。

標準 RPM インストール

Enterprise Developer をインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 端末を開き、.rpm ファイルの場所に移動します。
  2. スーパー ユーザー権限で次のコマンドを実行します。
    rpm -i filename.rpm

    これにより、デフォルトの場所である /opt/microfocus/VisualCOBOL に製品がインストールされます。

別の方法としては、次のように、オペレーティング システムで使用可能なファイル マネージャー プログラムから filename.rpm ファイルを起動できます。

  1. ファイル マネージャー プログラムを開き、filename.rpm ファイルの場所に移動します。
  2. そのファイルを起動します。

    これにより、その製品、および不足しているすべての必須ソフトウェアがインストールされます。

yum ユーティリティの使用によるインストール

yum リポジトリは、yum インストールを開始する前に構成しておく必要があります。手順については、yum のマニュアルを参照してください。これは、RPM Web サイトのサブスクリプションを所有している場合は必要ありません。

CD から、または ISO イメージを使用してインストールする手順は、次のとおりです。

  1. DevLab マシン管理 Web ページを使用して、仮想マシンの CD ドライブで CD または ISO をマウントします。
  2. 次のコマンドを実行してリポジトリ構成ファイルを作成します。
    vi /etc/yum.repos.d/rhel-dvd.repo
  3. リポジトリ構成ファイルに次の行を追加します。
    [dvd]
    name=Red Hat Enterprise Linux Installation DVD
    baseurl=file:///media/RHEL_6.1_DVD
    enabled=1
    gpgcheck=0
  4. 次のコマンドを実行してインストールを開始します。
    yum install [filename.rpm]
  5. 表示された指示に従い、ISO イメージからパッケージおよび不足しているすべての必須ソフトウェアをインストールします。

YaST2 ユーティリティの使用によるインストール

YaST2 を使用してインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 端末を開き、.rpm ファイルの場所に移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。
    yast2 -i filename.rpm
  3. 表示された指示に従ってインストールを完了します。

    不足している必須ソフトウェアがある場合は、YaST によって、インストール ファイルが含まれている CD メディアを求めるメッセージが表示されます。

zypper ユーティリティの使用によるインストール

zypper を使用してインストールする手順は、次のとおりです。

  1. マシン上で SUSE OS の CD メディアがマウントされていることを確認してください。
  2. 端末から次のコマンドを実行し、マシン上の使用可能なリポジトリを確認します。
    zypper repos

    出力は次のようになります。

    # | Alias        | Name         | Enabled | Refresh
    --+-----------------------------------+-----------------------------------+---------+--------
    1 |  SLES12-12-0 |  SLES12-12-0 | Yes     | No

    ここでは 1 番のリポジトリは SUSE OS の CD メディアです。

  3. 次のコマンドを実行し、実行するリポジトリとしてその OS CD メディアを選択します。
    zypper repos 1
  4. 次のコマンドを実行して、製品とその従属ソフトウェアをインストールします。
    zypper install [filename.rpm]
  5. 表示された指示に従ってインストールを完了します。

アップグレードでの Micro Focus 製品のインストール

Micro Focus 製品のアップグレードまたは HotFix リリースをインストールする場合は、スーパー ユーザー権限で次のコマンドを実行して既存インストールをアップグレードします。

rpm -U filename.rpm

これにより、/opt/microfocus/VisualCOBOL にある製品の既存インストールがアップグレードされます。

アップグレードする必要があるインストール済み製品には、デフォルト以外の設定が含まれている場合があります。そのような場合は、アップグレードのインストール時に、新しい製品バージョンから構成ファイルがインストールされる前に、RPM インストーラーによって filename.rpmsave という拡張子で既存の構成ファイルのコピーが作成されます。

インストーラーによって古い構成ファイルのコピーが作成されたかどうかを確認するには、製品のインストール後に次のコマンドを実行します。

find /opt/microfocus/VisualCOBOL -name *.rpmsave -print

root ユーザー権限なしでのインストール

デフォルトでは、RPM インストール データベースへの書き込みアクセス権が与えられるよう、スーパー ユーザー権限で RPM インストーラーを実行する必要があります。

root 以外でのインストールを実行するには、スーパー ユーザー権限を必要としないローカル ユーザー RPM インストール データベースを作成して使用する必要があります。

root 以外の場所にインストールするには、次のコマンドを実行します。

cd $HOME
mkdir -p $HOME/rpmdb
rpm --initdb --dbpath $HOME/rpmdb
rpm --root $HOME --dbpath $HOME/rpmdb --relocate /usr=$HOME \ --nodeps -i --nodeps --prefix=$HOME/VisualCOBOL filename.rpm

デフォルト以外の場所への製品のインストール

製品をデフォルト以外の場所にインストールするには、スーパー ユーザー権限で次のコマンドを実行します。

rpm -i --prefix=[FullPath] filename.rpm

ここでの FullPath は、製品をインストールする必要があるマシン上のディレクトリです。

ログ ファイルの表示

インストール時は、RPM インストーラーによって /opt/microfocus/logs にログ ファイルが作成されます。このログ ファイルには、インストール中に端末に表示されたすべての情報、および製品構成に関する追加情報が含まれています。