昨日は目覚めた時から身体がだるかった。その原因は(たぶん)突然の夏のような暑さだと思う。けれど身体はだるくても腹は減るのであって、昼餉(ランチ)は山口家へ出向いた。
冷やし中華
家人はいつものように、浅草最強の「たんめん」を食べ、あたしは夏の陽気ならこれしかないだろうの「冷やし中華」を選択、680円也、それは山口家では最も高い部類の値付けである。
山口家の冷やし中華は、これしかないと決めつけたようなオーソドックスさで、甘酸っぱい醤油味のスープに細めの麺、そして紅生姜を中心に、渦を巻くようにトッピングされたハム、キュウリ、タマゴの千切りに、もやしとわかめに白ゴマと、非の打ち所のない「冷やし中華」だ。
ハム
最近はハムの代わりにチャーシューを使う店も増えたけれども、山口家は(チャーシューならいくらでもあるはずなのに)そんな無粋はしないのである。ちゃんとハムを使うのだ。あたし的には、ハムとキュウリと錦糸たまご、これが冷やし中華の三種の神器なのである。
山口家には冷やし中華意外にハムを使うメニューはないはずなので、わざわざこのメニューのためにハムを用意しているのだろう。つまり手抜きがないのである。
アレだよ、コレは。
それらの正しき具をグルリと混ぜ合わせ、添えられた洋辛子を少しずつ溶かして食べれば、あたしは昭和40年代にタイムトリップしてしまうのである。夏休みがちゃんとあった時代の最高のごちそう。夏が終わってもずっと食べていたいと思ったアレだよ、コレは。
山口家本店 |