生サバ生サバ


トリトン

午前4時起床。浅草は雨。この日は珍しく家人と息子と3人で「東京スカイツリー」まで歩いて行ったのだ。ようは散歩の一環であるが、「東京スカイツリー」に到着したのは10時30分を少し回った処だった。あたしたちはそのまま「東京ソラマチ」の6階へ行った。

そう「回転寿し トリトン 東京ソラマチ店」の行列に並ぶ為である。11時30分開店のこの店は行列が出来ることで知られている。あたしたちが行った時間にはもう既に30人ぐらいの人が待っていた。今日は何をたべようか、と3人話している。あたしはこの歳になってチェーン店の面白さを満喫し始めたのだ(笑)。

チェーン店で有るか無いかは、先ず「結界」の有る無しだろう。勿論「トリトン」には最初から「結界」などは存在していない。それは多くのチェーン店がそうであるように、例えば老舗の店とか、ちょっと気取った店に入るときに感じる、気負いのようなものがないのである。

寄って立つ大地は北海道

「トリトン」は北海道を基盤(寄って立つ大地)にしたチェーン店だが、その存在は「スシロー」や「くら寿司」とは一線を置いている。値段も倍ぐらいするかもしれない。ただ「トリトン」は中央に厨房を置き、そこに沢山の職人さんがいる。このスタイルは(例えば)旧「まぐろ人」などではお馴染みだと云えば分かるだろうか。

そんな「結界」を感じない「トリトン」に入ると4人掛けのテーブル席に通された。「回転ずし」と云いながら、寿司は回ってはいないのだった。コロナ対策だろう。あたしは早速ビールを頼み、家人と息子はお茶を準備して最初に食べるものを選ぶ。タッチパネル式のメニューがある。

生サバ

あたしらは色々な物を夫々の好みで食べた。なぜか息子はイカばかりだが(笑)、それが又良い処なのだ。その中でもあたしが気に入ったものがある。それは「生サバ」だ。これは(たぶん)北海道のものではない。あたしは、九州(鹿屋や山鹿)で食べた「生サバ」が忘れられなかったのだ。

だからタイムサービスで出てきた「生サバ」を手を挙げてもらったのだよ(笑)。限定品という事だったので急いでね。いやーこの「サバ」の血合いの色を見てくれ、素晴らしいじゃないか。たぶん何日が熟成したものではないのかと思う(違っていたら御免よ)。

食べれば納得のうまいさなのだ。うまい。こんなものが出てくる回転寿司屋なのだよ「トリトン」という処は。浅草では無くなった(場所が狭いので)厨房を見せるスタイルの回転寿司「トリトン」で食ったこの「生サバ」も、忘れられないものになったのだ。

ビール

穴子

白子の天ぷら

牡丹海老

サーモン3種盛り

回転寿し トリトン 東京ソラマチ店
東京都墨田区押上1丁目1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ6F