標高が高い山間地でしか育たない、フルーツのような野菜「ケープグーズベリー」

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諸国良品

2019/08/23

見た目は黄色いミニトマト、香りはトロピカルフルーツ、味はベリー系の酸味と糖度13~15度ほどになる甘みを持つ「ケープグーズベリー(食用ほおずき)」は、標高が高い山間地でしか育たない貴重な作物です。原産地である南米をはじめ世界的にはポピュラーですが、日本ではまだ珍しく口にしたことのある人は少ないかもしれません。そんなケープグーズベリーを群馬県高崎市にある「森農園」では主力品目として育てています。

“フルーツほおずき”や“ストロベリートマト”、“ゴールデンベリー”とも呼ばれるケープグーズベリーは、そのまま丸ごと食べるほか、刻んでサラダに入れたり、チーズやヨーグルトなどとの相性も抜群です。

森清和さん・有理さん夫妻が新規就農したのは2010年のこと。「記憶に残る野菜づくり」をコンセプトに掲げ、農園のある高崎市倉渕町でしか作れない作物を考えた時に、ケープグーズベリーにたどり着いたといいます。ケープグーズベリーの原産地は南米のペルーと言われており、榛名山の西麓に位置する標高450〜900mの森農園の畑は、その環境に似ているのだとか。

「出会った瞬間、食べた瞬間に心動かされる“おいしさ”や、その時のシチュエーションを忘れられず、思わず人に伝えたくなるような野菜を作りたいと思っています」と森さん。
そのために、まず自家製造の堆肥を使った土づくりをして、微生物の数を増やします。そうすることで作物が素直に健康的に育つ環境を整えてあげるのです。

そして、土の中にいる微生物の営みを崩さないように農薬・化学肥料は使用しません。また、「太陽や雨など天の恵みを直に受けて育った野菜は瑞々しく、甘みや辛味、苦味、酸味がはっきりと出る味の濃い野菜になる」と、露地栽培にこだわります。

「農業は何年経っても1年生。毎年何かしらいつもと違う試練が訪れますが、今年はどうなるかな?と期待と不安を胸に作物と向かい合っています」と話す森さんたちが育てるケープグーズベリーは、9月上旬〜11月下旬の秋の味覚。記憶に残る味わいをぜひお試しください。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 森農園

    生産者名 森農園 詳細

    群馬県高崎市の山間地、倉渕町で無農薬無化学肥料で野菜づくりを栽培しています。モットーは「自分たちが愛するモノづくり」。そして「記憶に残る野菜」。日々畑で奮闘中です!