赤西仁、ファンクラブツアー「JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023“YELLOW NOTE”」ライブレポート

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赤西仁ファンクラブツアー「JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023“YELLOW NOTE”」(撮影:田中聖太郎)

赤西仁が独立後10周年記念として7月に行った「JIN AKANISHI 10th Anniversary Live」で告知していた、ファンクラブツアー「JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023“YELLOW NOTE”」がついにスタート。8月31日に東京・豊洲ピットで初日を迎え、オーススタンディングの場内を埋め尽くす観客を存分に楽しませた。

オープニング、幕が中央からゆっくり開いていき、バックライトに照らされた赤西仁のシルエットが現れると、オーディエンスは声を上げて沸き立った。2曲目で新曲の「Look At You」を披露。スツールに座り、レーザーの円錐形のライトに囲まれながら、低い声でダウナーなムードへと誘った。3曲歌え終えたところで歓声に迎えられながら、「ファンクラブツアー“YELLOW NOTE”へようこそ」と挨拶。すぐに「コラァ、笑ってんじゃねぇ! ほら、言うこと忘れた(笑)!」と、テンションの高まったファンへフレンドリーに話しかける。「大人っぽい、ちょっとジャズっぽいことをやったことがなかったので、ファンクラブツアーで、みなさんの胸を借りてトライしたいなと。と言いつつ、作っていくうちにテーマが変わってきて、まぁ破綻していくっていうツアーでございます」と趣旨を説明すると、会場は温かい笑い声に包まれた。

ジャジーなアレンジの「Baby Girl」では、まるでバーでの生演奏のような贅沢な空間に浸らせ、ウッドベースから始まった「Slow Jam」も、前述のテーマ通り。「はい、ということで。こんな感じでメロウな感じで進んでいくんですけど、この辺で崩れ始めていきます。次の曲はポップな新曲です。次のアルバムに入るリード曲候補がこれと、あと最後のほうでもう1回歌うので、あとでアンケートで、どっちがいいか決めたいなと思うので、がんばって歌います」そんな語りを挟み、新曲「Can I」からアッパーな曲へと変化していき、観客はノリノリでクラップでリアクション。

十分に温まったところで、観客とのやりとりを交えたラフなMCコーナーに。ファンクラブツアーの次の開催地が福岡だという話から、台風が来ているという情報に驚く赤西。「えっ、台風? ウソでしょ?」「大きいのが3個?! 終わりじゃん」「それは大問題だ。今はじめて知ったよ」と揺さぶられつつ、「今は、今を楽しみましょう!」と立て直す。フロアーから「がんばれー」という声が飛ぶと、「お前もがんばるの、これは株主総会なんだよ。ファンクラブツアーなんだから!」と返答。飾らない口調にファンは大いに笑い、交流を楽しんでいるようだった。

また、昔からの友人であるブロードウェイ俳優のJULIAN CIHI(ジュリアン・スウィーヒ)がゲストで登場。中盤のMCではジュリアンとともに観客に話しかけ、急遽、観客からの質問コーナーを設けると、さっそく「来年、ツアーやりますか?」との質問が。「来年、ホールツアーやりましょう。決まっていないけど、そういう話は今しています」と、うれしい途中報告をしてくれた。

後半にも新曲「Me」で大いに踊らせ手を振らせ、自由に声を出させるようリードし、フロアーを盛り上げた。すべてのパフォーマンスを終えると、「地方に行って、また戻ってきます。気をつけて帰ってください。」という言葉を残し、ステージをあとにした。8月31日、9月1日と2日間にわたって行われた東京公演のあとは、福岡、愛知、大阪とまわり、9月19日、20日の東京Zepp DiverCityでファイナルを迎える予定だ。

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