田辺誠一(54)と影山優佳(22)が10日都内で、12日からスタートするテレビ東京系「ハコビヤ」(金曜深夜24時52分、初回は深夜1時7分)の記者会見に出席した。「サウナ」「ソロ活」などさまざまな切り口のライフスタイルを描いてきたテレ東深夜枠の新作は、今までありそうでなかった「運び屋」を描く。

「運び屋」の顔を持ちながら、洋食屋を営む白鳥剣を演じる田辺は「『運び屋』と聞くとワケありなイメージがしましたけど、お話を知るうちに『なるほどそっちか!』となりました。想像しないような良いお話でびっくりしました」。タイトルとは裏腹な「モノ」や「ヒト」とともに依頼人が抱えるさまざまな事情を運ぶことで生まれる、今までにない新たなヒューマンドラマが描かれる。

洋食屋のアルバイト・天野杏奈を影山も「アウトローな印象受けたけど、イメージとは正反対と言っても良いくらいすてきなストーリー。いろいろあった1日をリセット出来るような、『明日も頑張ろう』と思えるようなお話になっていると思います」と作品の魅力を語った。

初共演となった2人は、バディを組んだ撮影期間を振り返り、互いに感謝。田辺は、サッカーに精通する影山を「多分ボランチだと思うけど、適当に蹴ってもちゃんと走り込んでパスを返す。たまにロングシュートも」とサッカー用語で例えて芝居を称賛。これまでに芝居の経験が少なかったという影山は、「田辺さんは文章1つから何通りものお芝居の幅を見せてくださった。私自身も挑戦したいと思えた」と刺激を受けた。

作品のタイトルにちなみ、「運んでほしいもの」を問われると、田辺は新年早々にぎっくり腰になったことを告白。「5日前にぎっくり腰をしてしまったので、僕は自分を運んで欲しい。ソファからトイレまでとか運んで欲しい。(立ち上がるときの)出だしが辛いので」と顔をゆがめた。影山は「大型のスーパー行きたい。女性1人だとお徳用の物とか買うのがネック。買ったものを運んで欲しいですね」と、ともに実用的かつ現実的な回答となり、笑いを誘った。

▼第1話あらすじ

「運び屋」というもう1つの顔を持つ、洋食屋を営む白鳥剣(田辺)の下にバイトで雇って欲しいと天野杏奈(影山)がやってくる。ある日、平野壮馬(戸塚純貴)がギターと楽譜を下相方の元に運んで欲しいという、届け先不明の依頼が運び屋に舞い込む。たまたま居合わせた杏奈は、好奇心から「運び屋」の仕事にも興味を持ち、手伝いと言い出す。