新生「太陽の塔」 48年ぶり極彩色の世界(熱撮西風)
マンモスが巨大な牙をむき、アメーバが妖しい光を放つ――。芸術家・岡本太郎の代表作「太陽の塔」がよみがえった。
太陽の塔は1970年大阪万博のパビリオンの一部。内部には生物の進化を表現した「生命の樹」があり、古代生物から人類までの模型が取り付けられた。その後は非公開となったが、管理する大阪府が耐震工事を行い展示を再生。19日から48年ぶりに一般に公開する。
大阪府は2025年に開催される国際博覧会の誘致活動も進める。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。橋爪紳也大阪府特別顧問は「万博誘致は、元は万博公園活性化の議論から生まれた案。太陽の塔の内部再公開で機運がさらに盛り上がれば」と期待を込める。
(大阪写真部 松浦弘昌)