出費ゼロ、厳選ワザで「XPパソコン」の起動速く
WinXPの遅い・重いを解消(上)
ウィンドウズXPが使えるのは、あとわずか。マイクロソフトは2014年4月9日(日本時間)にXPとオフィス2003の製品サポートを終了するからだ(図1)。
XPは2001年に発売されて以来、3度のサービスパックを提供しつつ、11年以上もの間、多くのユーザーに利用されてきた。そんなロングセラーOSが、サポート終了後にはインターネットに接続して使うと「危険」なOSになってしまう。というのも、新規のセキュリティー更新プログラムが、サポート終了以降はマイクロソフトから一切提供されなくなる。そのため、万が一新たにXPのセキュリティーホールが見つかったとしても、ウイルスやスパイウエアといった悪意あるプログラムの侵入を防ぐことができないのだ。
ここでは、XPを最後まで快適に使い切るための方法を紹介する。ただし、XPパソコンは全般的に古いため、いつ故障するかわからない。事前に大事なデータはバックアップしておこう。
出費ゼロで手間なくできるワザを集めた
XPパソコンを使っているが、動作が遅くてイライラする。そんな人にお薦めしたい3つの「特効薬」。日経PC21編集部が吟味に吟味を重ねて選び抜いた珠玉の高速化ワザ、ベスト3だ(図2)。
長年使って「遅い」「重い」状態になってしまったXPパソコンを、サクサク動作するマシンに一変させる必勝法である。
1位は「ウィンドウズ・アップデートの履歴削除」、2位は「不要なレジストリの修復と最適化」、そして3位は「常駐ソフトの停止や遅延」。実際にパソコンの起動時間を計測したところ、それぞれの作業をすることで4~5秒ずつ速くなった。長年使い込んだパソコンなら、さらに大きな効果が得られるはずだ。
今回の記事では、3つの「特効薬」から、高い効果を実感できる1つ目のワザを紹介する。
ウィンドウズ・アップデートの履歴(ログファイル)を削除して、パソコンの起動を速くする方法だ。パソコンの起動時には、毎回このログファイルにアクセスするため、履歴情報が大量にたまっていると、起動に時間がかかってしまう(図3)。そこで、ログファイルを一度削除して容量を減らすことで、高速化できるわけだ。
作業は簡単。最初に「Automatic Updates」というサービスを止めてから、ログデータを削除する(図4、図5)。そして再度「Automatic Updates」サービスを開始すればよい。
「DataStore」フォルダーの中身を削除
「Automatic Updates」というサービスを止めてから、削除するのは「DataStore」フォルダーの中にある「Logs」フォルダーと「DataStore.edb」ファイル(図6)。図の例では合計109メガバイトある。これらは消してもすぐ自動生成されるが、容量は合計1メガと格段に小さくなる(図7、図8)。
(日経PC21 内田久貴)
[日経PC21編『XP&ビスタ&7 最後まで使う!』を基に再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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