日清食品グループ

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2014.03.04 日清食品ホールディングス

お知らせ

新研究所 "the WAVE" 開設について

食の先端技術を切り開く研究施設新研究所 "the WAVE" 開設について

日清食品ホールディングス株式会社 (社長・CEO:安藤 宏基) は、東京都八王子市に、日清食品グループの商品開発と安全性研究の機能を統合した研究施設を竣工し、本年3月5日にオープンします。本施設は旧来の「食品総合研究所」「食品安全研究所」(滋賀県草津市) を移転し、約2倍の規模に拡大したものです。名称はそれぞれ「グローバルイノベーション研究センター」「グローバル食品安全研究所」(総称: "the WAVE")と改称しました。今後、世界最先端の研究施設として機能できるよう、麺を中心にした食品開発と食の安全に関する研究に取り組んでまいります。

the WAVE外観写真

設立の目的

世界でインスタントラーメンの消費量が年間1000億食を超え、ますます需要が高まる中、当社グループはグローバル展開を加速しています。一方、国内においては、少子高齢化や消費者ニーズの多様化が進み、市場の掘り下げによる新たな需要創出が求められます。
日清食品グループが持続的な成長を続けるためには、他社の追随を許さない優位性 (「クリティカルコア」)が必要であると考えています。本研究所は、その最も重要な要素の一つである「技術イノベーション力」をさらに強化するべく設立したものです。
本研究所には、日清食品冷凍株式会社の「開発研究所」(横浜) を業務移管したほか、菓子開発や飲料開発の機能も設けました。これにより様々な部門の技術を融合し、各分野での新規技術の創出を図ります。また、生産工場に準拠したテストプラントを導入し、商品開発から量産に至る過程を効率化することで、発売までの期間の短縮を推進します。

新研究所の概要

外観デザインは創業の原点であるインスタントラーメンの「麺と切刃」の形をイメージしています。また、名称は、食の先端技術を切り開き、イノベーションの新しい「波動」を起こし、世界に広げたいという思いを込め "the WAVE" と名付けました。

[1]名称:「グローバルイノベーション研究センター」「グローバル食品安全研究所」(総称:"the WAVE")
[2]敷地概要:所在地 東京都八王子市戸吹町2100番
敷地面積 86,768㎡
[3]建築概要:
延床面積 18,638㎡
設備投資額 約63億円
デザイン監修 古谷 誠章+NASCA
設計施工 株式会社竹中工務店
[4]竣工:2013年11月

「グローバルイノベーション研究センター」の機能

[1]「基礎研究」:技術の原理仕組みを研究し、新しい技術を開発。
[2]「応用研究」:様々な技術を駆使して新製品を開発。
[3]「技術開発」:生産に関する技術を革新し、生産設備を開発。
[4]「知的財産」:新技術の特許戦略を推進し、国際的競争力を高める。

「グローバル食品安全研究所」の機能

[1]食品に含まれる可能性のある危害物質の分析、ならびに迅速な分析方法の開発 (残留農薬、動物用医薬品、発ガン物質、食物アレルギー、食中毒菌、カビ毒、重金属、放射性物質など)
[2]食品の安全性に関するリスク管理とリスク評価をするための新規分析方法の開発
[3]工場の品質調査活動
[4]「世界ラーメン協会(WINA)」のメンバーへの安全性情報の発信

参考

【建築コンセプト】古谷 誠章 (建築家・早稲田大学教授)
世界的な食品メーカーの総合研究所として、第一に建築が周囲の大地としっかりと対話し、四季の環境とも応答するデザインを心掛けました。食の基本が食材にあり、食材はその大地や環境が育むものだからです。
ウェーブする壁面はこの土地を取り巻くおおらかな自然を映し、この研究所から世界に羽ばたく創造的なアイデアが、次々に涌き出でて世界に広まる様を表しています。切刃から生み出される麺をイメージさせる無数のルーバーの波は、一本一本が独創的な食品文化の流れでもあり、ここで働く多くの人々が世界に贈る、ほとばしる笑顔の重なる波でもあります。
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