ノーベル文学賞作家の大江健三郎さんが88歳で死去した。東京大在学中にデビューし、世相や事件とも呼応した鮮烈な作品を次々に発表。その後、知的障害がある長男の誕生をきっかけに作風を変え、自身の経験の深い部分に根ざしながら世界の在り方を問う、独自の文学的世界を確立した。