沖縄県内の小学4年~高校1年生の6人で結成された「チームRKブラザーズ」が、昨年12月に福岡県であったロボット競技大会の予選「ファーストレゴリーグ九州大会」で総合1位に輝いた。メンバーたちは2月12日に東京大学で開催される全国大会に向けて「好成績を上げたい」「目指すは世界」と声をそろえ、準備と練習に気合を入れている。(南部報道部・国吉聡志)

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 同リーグは9~16歳の青少年を対象にした国際大会で、国内大会はNPO法人青少年科学技術振興会が主催。チームRKブラザーズのメンバー6人は、ロボット科学やプログラミングを学ぶ教室「キックス×クレファス」サンエーつかざんシティ校(南風原町津嘉山)に週2回通い、練習を重ねてきた。同大会には県内唯一の参加で、12チームがエントリーした九州大会を制した。

 競技は自作の自律型ロボットで2分半の間に指定されたフィールド上のミッション攻略を目指す「ロボットゲーム」と、ロボットのコンセプトや与えられた課題の解決などを発表する「プレゼンテーション」の2部門に分かれ、両部門の総合評価で競い合う。

 ロボット製作にはレゴの製品を使わないといけない。ロボットにはモーターやセンサーを制御するコンピューターが付いており、参加者は自作のプログラムコードを入力してコントロールする。

 テーブルに設けられたフィールドには、テーブルを回す、人形を運ぶ、ロープで船を引っ張るなど10以上のミッションがある。

 チームリーダーで沖縄工業高校1年の新垣翔太郎さん(16)は「ロボットにアタッチメント(道具)を付け、どのルートを通らせて効率よくミッションをこなすかが鍵だ」と説明する。

 与那原小6年の湧武大也さん(12)は「道具やプログラムは10回トライして全て成功しないと採用しない」と胸を張った。

 副リーダーで沖尚中3年の喜瀬青也(はるや)さん(15)は「シンプルでロボットに付けやすい道具を追求し、全国大会で好成績を上げたい」と意気込んだ。 同校責任者の津波克教(かつゆき)さん(36)は「学年もばらばらのチームだが、練習する度にまとまってきている。世界を目指して羽ばたいてほしい」と激励した。