アクセス数を調査する方法|調査のメリットやポイントも解説

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  • Webサイトの問題点発見やCVR改善には、アクセス数の調査が重要である
  • 自社サイトのアクセス数を調べるには、無料で使えるGoogleアナリティクスが便利
  • アクセス数を調査する際は、PV数やセッション数だけでなくさまざまな指標を確認する

アクセス数とは、ユーザーがWebサイトを訪問した回数を指します。Webサイトを運営していくにあたって、アクセス数の調査は欠かせません。この記事では、アクセス数を調査するメリットや方法、調査する際のポイントなどを解説します。

目次

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  1. アクセス数とは
  2. Googleアナリティクスでアクセス数を調査する方法
  3. 他社サイトのアクセス数を調査する方法
  4. アクセス数を調査する際のポイント
  5. 自社に合ったアクセス解析ツールで調査を効率化
  6. まとめ

アクセス数とは

アクセス数とは、Webサイトへの訪問者の数を示す指標です。アクセス数は通常、1日、1週間、1ヶ月など特定の期間における訪問者の数をカウントします。この指標は、Webサイトの人気や影響力を測るのに効果がある点が注目されています。

アクセス数は、ページビュー(PV:Page Views)、セッション数、ユニークユーザー(UU)数など、さまざまな切り口で測定されます。それぞれ異なる観点からカウントすることにより、ウェブサイトの特徴、傾向、人気度などが総合的に判定できます。

指標概要
PV数ウェブページが読み込まれた回数
※同じユーザーが同じページをn回見た場合、n回カウント
セッション数サイトに訪れてから離れるまでを1回とカウント
UU数ウェブサイトを訪れたユーザー数
※同じユーザーは何回訪れても1回とカウント

アクセス数を調査するメリット

Webサイトのアクセス数を調査することには、いくつかの大きなメリットがあります。その一つが、サイト自体が抱える問題点の発見です。例えば、アクセス数の分析により、特定のページが閲覧されていない、ユーザーが早く離脱してしまうなどの状況を発見できます。

それらの問題を踏まえて、Webサイトの改善策を講じることができます例えば、ページのコンテンツやデザインの改良、ナビゲーションの最適化など、さまざまな側面から改善を図れます。

改善施策を実施することによりアクセス数の増加を実現できれば、結果的にユーザーのコンバージョン率(成約・購入の達成率)の向上に繋がります。

Googleアナリティクスでアクセス数を調査する方法

Webサイトのアクセス数を解析するツールはたくさん提供されていますが、無料で使用ができるGoogleアナリティクスの利用がおすすめです。

Googleアナリティクスでは、ウェブサイトの全体アクセス数、ページごとのアクセス数、流入経路ごとのアクセス数など詳細にチェックすることが可能です。Googleアナリティクスは、次の手順で導入します。

  1. Googleアカウントを用意(名前やパスワードなどを手順に従って入力)
  2. Googleアカウントページから「Googleアナリティクス」の作成ページにアクセス
  3. Googleアナリティクスのアカウント作成(アカウント名などを入力)
  4. GA4プロパティの設定(任意のプロパティ名、タイムゾーン「日本」、通貨「日本円」を入力)
  5. ビジネスの詳細の設定
  6. ビジネス目標を設定し、利用規約に同意
  7. プラットフォームを選択として「ウェブ」を選択
  8. ウェブストリームを設定
  9. ウェブストリームの詳細が表示されたら、登録完了

参考:Google Analytics

\気になる項目をクリックで詳細へジャンプ/

期間別アクセス数を調べる方法

Googleアナリティクスにより、Webサイトの時間帯、日時別など、細かいアクセス数の解析が可能です。サイトを更新するタイミングやキャンペーンを実施するタイミングなどを判定することができ、効果のあるウェブ運営ができるようになります。

Googleアナリティクスで期間別のアクセス数を解析・調べる方法は、以下の手順となります。

  1. ログイン後、画面左下のメニュー「ユーザー」→「概要」の順でクリック
  2. 次画面、右上に表示されている「日時」をクリック
  3. カレンダーが表示されるので、調べたい期間の最初、最終日をクリック

流入経路別アクセス数を調べる方法

Webサイトへの流入経路としては、キーワード検索や広告などさまざまな経路が考えられます。そのため、実際の流入経路が分らないと、的確な評価や改善策の立案が難しくなります。

Googleアナリティクスを使って、次の手順により、流入経路を判別することができます。

  1. Googleアナリティクスの左側「集客」をクリック
  2. 「すべてのトラフィック」をクリック
  3. 「チャネル」をクリック

「Organic Search(オーガニック検索)」「Direct(ダイレクト)」「Referral(参照)」「Social(ソーシャル)」「Display(ディスプレイ広告)」「Paid Search(有料検索)」などの流入経路ごとにセッション数を確認できます。

さらに詳細な流入経路を確認する場合には、「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」のクリックにより、詳しいアクセス元を見ることができます。

URL別アクセス数を調べる方法

Webサイトの分析では、URL別アクセス数を調べることも重要です。GoogleアナリティクスでURL別のアクセス数を調べる方法は、以下の手順となります。

  1. 画面左の「行動」をクリック
  2. 「サイトコンテンツ」をクリック
  3. 「すべてのページ」をクリック

ページビュー数が多い順にページのURLが表示されます。このページビュー数は、ページが見られた回数を表示し、サイトを退出するまでに見た回数がページビュー数として計測されます。

検索キーワード別アクセス数を調べる方法

ユーザーがどのようなキーワードで検索してWebページに辿り着いたかを知ることで、ユーザーのニーズを把握することができます。

Googleアナリティクスでキーワード別アクセス数を調べるには、まず「Googleサーチコンソール」と連携させる必要があります。Googleアナリティクスの管理画面内のプロパティの項目「Search Consoleのリンク」から連携設定を行うことができます。

連携後、以下の手順でキーワード別のクリック数を一覧で確認することができます。連携の手間はかかりますが、非常に便利な機能です。

  1. 画面左の「集客」をクリック
  2. 「Search Console」をクリック
  3. 「検索クエリ」をクリック

参考:Google Search Console

過去と比較してアクセス数を調べる方法

Webサイトへのアクセス状況がどのように変化しているのか、過去と現在のデータを比較することも大事になります。Googleアナリティクスで過去のデータと比較する方法は、サイト全体で比較する方法と、各ページで比較する方法があります。

【サイト全体で比較する方法】

  1. 画面左「ユーザ」→「概要」をクリック
  2. 右上の日付のセレクトボックスをクリック、日付を入力
  3. 「比較」にチェック、「前の期間」を選択
  4. 「適用」をクリック

その後、日ごとのアクセス状況の前週比較が表示されます。

【各ページで比較する方法】

  1. 画面左「行動」をクリック
  2. 「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」をクリック
  3. 分析したいページのURLを選択
  4. 右上のセレクトボックスで分析する総期間を選択
  5. 左側「セカンダリ ディメンション」→「週の指標」を選択
  6. 表の「週の指標」と書かれた部分をクリック、週の指標でソートされる

他社サイトのアクセス数を調査する方法

自社のWebサイトにアクセスを集めたい場合は、まずは現状のアクセスを解析することが大事です。また、競合サイトがどのようにしてアクセスを集めているのかなどを調査し、確認することもポイントになってきます。

他社サイトのアクセス数を調べることで、競合他社の戦略や自社に足りない要素を把握することができ、自社のサイトの改善にも役立ちます。他社サイトの状況を調べる場合は、専用の詳細分析ツールなどを利用することになります。

他社サイトのアクセス数を調べる分析ツールは多数提供されており、無料で利用可能なツールもあります。アプリなどのインストールや登録も不要で、URLの入力により、サイトの訪問者数や国別のトラフィック、どのサイトからの流入が多いのかなどが調べられます。

アクセス数を調査する際のポイント

Webサイトのアクセス数の分析を通じて、Webサイトの強みや課題を見極め、効果的な戦略の策定に貢献することが可能となります。ここからは、アクセス数を調査する際のポイントとして、以下の項目の詳細について解説します。

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さまざまな指標で分析する

Webサイトのアクセス数を分析する際には、PV数やセッション数に加えて、種々の指標を交えてさまざまな観点から総合的に分析することが重要です。これにより、Webサイトの充実度や利便性に関する深い洞察や改善点が発見できるようになります。

アクセス数以外で見るべき指標には、直帰率や離脱率、回遊率、CVRなどがあります。これらの指標は単体ではなく、総合的に見ることでWebサイトの現状をより正確に把握でき、サイトの改良にも繋がります。

例えば、PV数が高くてもコンバージョン率が低い場合、コンテンツの質やコンバージョンに繋がる要素の見直しが必要となります。

指標概要
直帰率ユーザーが一度ウェブサイトに訪れて、そのまま離脱する割合
離脱率特定のページでセッションが終了し、離脱する割合
回遊率一つのセッションで何ページ見るかを示す割合
CVRウェブサイト上の特定の目標を達成する確率(コンバージョン率)

オーガニック検索からの流入数を確認する

オーガニック検索とは、検索エンジン上で特定のキーワードにより検索した際に、広告などの有償の結果を除いた通常の順位で表示される結果のことを指します。表示順位は検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。

オーガニック検索からの流入数は、広告などの誘導を経由しないで訪れるユーザーであるため、Webサイトのコンテンツや情報そのものに興味がある可能性が高いです。

オーガニック検索からの流入数を確認することは、Webサイトの継続的な成長やビジネス目標の達成に向けての重要な作業となります。流入数を分析することにより、SEO戦略の最適化など、Webサイトのアクセス数を増加させる有効な施策を講じることに繋がります。

調査結果をWebサイト改善に活かす

Webサイトのアクセス数を調査することは大切ですが、調査だけで終わってしまっては意味がありません。調査結果を分析し、その結果を活かして具体的な改善施策に繋げることが重要です。

アクセス数の多いページはより魅力的になるように強化し、直帰率や離脱率が高いページはその原因を特定して改善を行う必要があります。ユーザーが何を求めているのか、常に考えながら施策を検討しましょう。

アクセス数を増やすための施策例

アクセス数を増やすための施策にはさまざまなものがあります。アクセス数調査の結果から弱点を効果的に補える施策を選ぶ、あるいは簡単に取り組めるものから試してみるのも良いでしょう。以下に施策の例を挙げます。

ユーザーの利便性向上・サイト内をスムーズに移動できるデザイン
・閲覧しやすいレイアウト
他ページへの誘導(CTA)・関連するページのリンク(内部リンク)を設置
・申し込みフォームなどに誘導するボタンを設置
最新情報の維持(リライト)・既存コンテンツ内の古い情報を更新
・既存コンテンツに新しい情報を追加
有料広告の出稿・表示機会を増やし、短期間でアクセス数増加を狙う
・広告から得られるデータも施策に活用可能
SNSでの発信・公式アカウントを作成してWebサイトのリンクを掲載
・新しいコンテンツの公開を通知

こういった施策は、Webサイトの運営に重要な「SEO対策」にも繋がります。SEOとは「検索エンジン最適化」を意味し、対策を行うことでオーガニック検索の上位に表示されることに期待できます。

SEOとは|上位表示の仕組みや対策のメリットをわかりやすく解説

SEOとは、検索エンジンにページ内容を正確に評価されるよう技術的にWebページを最適化することです。SEO対策をしっかり行えていないと、検索結果の上位に表示されにくくなります。この記事では、上位表示の仕組みやSEO対策のメリットなどを初心者向けに解説します。

自社に合ったアクセス解析ツールで調査を効率化

アクセス解析ツールは、Webサイトのアクセス数やトラフィックデータを収集・分析し、サイトのパフォーマンスやアクションに対する改善点などを提供するツールです。Googleアナリティクス以外にも多くのツールが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。

アクセス解析ツールの多くは、専門知識がなくても利用できる点がメリットです。例えば、アクセス解析ツールのほとんどは、直感的なインターフェースを持っており、初心者でも使いやすい画面デザインとなっています。

また、クラウド型のツールが多く、導入や設定などの作業負担が軽く、ネットワーク環境があれば時間をかけずに利用を開始することができます。機能はツールによって異なりますので、複数のツールを比較検討して合うものを探しましょう。

アクセス解析ツールとは?ツールの機能やメリット・デメリットを解説

アクセス解析ツールとは、WEBサイト内でのユーザー行動を分析するツールを指します。アクセス解析ツール導入の目的は、自社サイトの効果測定やコンバージョン率向上に繋げるなど様々です。本記事では、アクセス解析ツールの機能やメリット・デメリット、選び方を解説します。

まとめ

Webサイトを成功させるためには、アクセス解析が不可欠となります。アクセス数の調査からユーザーの行動を理解し、サイトを最適化することにより、Webビジネスの成功に繋がります。

アクセス解析にはツールを用いますが、アクセス解析ツールは専門知識がなくても利用できるものが多いです。サイトの改善ポイントが把握でき、人気ページの強化や不人気ページの最適化、広告キャンペーンの検討など、戦略的なサイト運用が可能となります。

Webサイトのアクセス数の増加を狙いたい場合には、アクセス解析ツールの利用も視野に入れて、自社にとって最適なサイト構築を目指しましょう。

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