今月9日に73歳で死去した歌手の大橋純子さんの告別式が16日、東京・増上寺でしめやかに営まれた。多くの芸能人・関係者が訪れ、大橋さんと同事務所で親交の深い松崎しげるが弔辞を読み上げた。

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　松崎は「ジュンペイ（＝大橋さん）、俺が弔辞を読むなんて、何も用意してないよ。まだ、あんたが息しているような感じがする。9日に行っても、お別れはしませんでした。何百回ジュンペイと歌ったか。北海道が生んだ、小さな巨人。そんな小さな体を小脇にかかえて、ラブソングを何百曲も一緒に歌いました。たくさんの思い出があって、語りつくせないよ」と涙声で振り返った。

　続けて「君は僕にとっての歌姫です。相棒がいなくなってさみしいです。たくさんの思い出をありがとう。僕ら、ジュンペイの歌を、歌い継いでいきますよ」と言い、大橋さんの楽曲「愛は時を超えて」の一節「あなたとめぐり会えた喜びが　私をはげますのよ　時を越えていつも心に　あなたと生きてゆく」と歌った。最後に「ジュンペイありがとう。おつかれさま。さよなら」と別れを偲んだ。

　きのう15日に行われた通夜には、約200人の芸能人・関係者が弔問に訪れた。大橋さんの戒名は歌唱院妙詠純心大姉。遺影の写真は5、6年前に撮影し、今まで撮影した中で一番いい表情だったという写真で、祭壇は女性らしい柔らかく華やかな本人を表現した。棺には長年愛用のハットなどが入れられたそう。

　大橋さんの所属事務所・オフィスウォーカーは11日、公式サイトを通じて「兼ねてより療養をしておりました弊社所属の大橋純子ですが、11月9日永眠しましたことを謹んでご報告申し上げます」と発表。「2023年3月末、リハーサル期間中の定期検査にて、がんの再発が発覚し、活動を再度休止させていただいておりました」と説明していた。

　大橋さんは1974年にデビュー。「大橋純子と美乃家セントラルステイション」として土屋昌巳（Gt.）らと共に人気を博し、その後もソロ歌手として「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」などをヒットさせている。