ディズニーを愛してやまないミュージシャン、浅倉大介が25日、都内のグランドシネマサンシャイン池袋で開催された映画『ウィッシュ』のトークイベントに登壇。同作の日本吹替版で“声優デビュー”を果たした浅倉は「テロップにも名前を載せていただいて、大好きなディズニーの作品に自分の名前4文字とひと声を残せた。宝物です」と、アフレコ時を振り返った。

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　ディズニー100周年記念映画として昨年12月15日に公開され、今月23日までに興行収入32億円を超える大ヒットとなっている『ウィッシュ』。浅倉は「国王の役は大変でしたね」とボケて（国王のマグニフィコの吹替は福山雅治）、会場の笑いを誘った。実際に担当したのは、国民の一人。「ひと言なんですけど、やってみませんかと声をかけてもらえた」と、思ってもみなかった依頼を断る選択肢はなかったという。

　厳重な情報管理も目の当たりにし、「ストーリーは教えてもらえないし、絵も見せてもらえない。収録当日、『ここが、浅倉さんのせりふです』と、台本の『国民』『いいぞー』と書いてあるところだけ見せてくれました。その前後は開けないようにクリップで留めてありました」と、暴露。

　ヘッドホンから聴こえてくるオリジナル版（英語）の音声を聴きながら、「いいぞー」と言うだけだったのだが、「ヘッドホンをつけるのは、普段から演奏やコーラスでいくらでも経験しているけど、アフレコは初めて。めちゃくちゃ緊張した」と浅倉。しかも、50メートル先にいる国王に向かって、気持ちのこもった「いいぞー」を表現するのはかなり難しく、数えていられないほどダメ出しが続いた。「30回目か、40回目か、心の底からの『いいぞー』で『今のいただきます』と言ってもらえた。貴重な経験でした」と振り返っていた。

　トークイベントでは、昨年、3泊5日の日程で滞在した米ハワイ・オアフ島にある「アウラニ・ディズニー・リゾート＆スパ コオリナ・ハワイ」の話題も。

　「ハワイは羽田空港から直行便で7〜8時間。夜出発して、着いたら朝。ホノルル空港から30分で到着して、意外と近いと感じました。ワイキキはザ・ハワイという感じでにぎやかですが、アウラニ・ディズニー・リゾート＆スパがあるコオリナという地区は、静かなところで、自然がいっぱいある。3泊5日、滞在したのですが、リゾート内だけで完璧な時間を過ごせた」と、現地で撮った写真をスクリーンに投影しながら、旅の思い出話に花を咲かせた。

　施設内のプールで遊ぶ様子やシュノーケリングなどのアクティビティー、ディズニー・キャラクターとのグリーティング、サンセットが最も美しく眺められる場所にあるレストランでのディナー、ハワイの歴史や文化を楽しめるショーなどを紹介し、会場からは「行きたい」という声が漏れ聞こえた。