私は毎日スナイパーに狙われていた
統合失調症を発症して20年、私の現在の目標
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2022.10.14
高校生の頃に統合失調症に罹患した私ですが、20年の闘病の末、やっと寛解寸前まで来ているような気がしています。
たくさんの人のお世話になり、たくさんの人の支援を受け、たくさん迷惑もかけました。次は私がたくさんの人のHELPに応えたいと思っています。
今回は自己紹介と私の目標について少し記したいと思います。
執筆:望月 忠典 Mochizuki Tadanori
はじめに、私のことを
関西の地方に住んでいる私ですが、一つ屋根の下家族7人という家族構成の中暮らしています。アラフォーの男性ですが、周囲が言うには変わり者らしく、友人と呼べる人間も3人くらいしかいません。
広く浅い交友関係よりも、強い繋がりを持った信頼できる少人数だけと共に行動しています。
でも一番好きなのは部屋で一人でパソコンを触っている時です。自分は自分に害を与えるわけではないので「孤独こそ癒し」といった思想を持っています。
統合失調症のこと
私は高校生の時に統合失調症を発症し、毎日ビルから狙ってくるスナイパーから逃げていました。他にも自傷癖も持っていたので、過去の腕の白いミミズ君を息子や娘にどう説明しようか迷っている昨今です。
また保健室登校が日常だったので、友人もいませんでした。
入院も2回経験しましたし、2cmしか開かない窓の部屋に入ったこともあります。
ちなみに他の統合失調症の患者さんの話を聞く機会があったのですが、どうやら私の症状はちょっと変わっているらしく「なんか現実的だね」と言われた記憶があります。
みなさん電波が体に入るとか、宇宙からメッセージが届くみたいな妄想なのに対し、私は被害妄想強めな幻覚や幻聴・妄想が特徴的でした。
おそらく「映画や漫画が影響したのではないかな?」と思ったりはしています。
現在の私
今は幻覚も幻聴もありませんし、自分を傷つけることもしません。
でも聴覚過敏で被害妄想も残っているので、最近会社を辞めて家で仕事をしています。
やはり一人は気分がいいです。
でも働かなければ一家路頭に迷ってしまうので、ガガーッとパソコンを触って、少し休憩してというルーチンを繰り返す毎日です。まぁ楽しいですよ。
その上で、私が一つ主張したいのが「働き方なんて腐るほどあるし、なければ自分で作ればいい」ということです。
もちろん病気が寛解していない人は十分療養してください。今は休むことがあなたの仕事です。
でも社会復帰しなければいけない時は必ず来ます。
私は社会復帰を控えた時「このまま会社勤めを続けたら、またポシャるだろうな」と思い、独立を決意しました。(周囲にはめちゃくちゃ反対されてボコボコに言われましたけど)
「企業に勤めて病んで療養して、また勤めてまた病む」という繰り返しは、私の人生において何のメリットもないと思ったからです。
その結果、普通に3食食べられるくらいは稼げてます。雀の涙ですが。
つまり、健常者・障害者に限らず可能性は無限大なんです。一歩踏み出す障害者もいれば、一歩踏み出せない健常者もいます。
そこに病気を持っているかどうかの差はありません。好きなように生きていい時代なのです。
お金持ちこそ幸せだという資本主義的な考えは終焉を迎え、今は個々の幸せが尊重される時代です。
隣の芝生がどれだけ青かろうと、自分の家の芝生が好きなら、他人に文句を言われる筋合いはありません。
これからの目標・やってみたいこと
現在、力を入れていることは「健常者・障害者に限らず、繋がりを構築すること」です。
私は一人でも大丈夫な人間ですが、孤独に悩む方も大勢いらっしゃいます。そんな方のために『RE:Yours』という悩み相談・話し相手サービスを広めているところです。
もっと具体的に言うと「何でも相談できる人になる」という目標を掲げて日々活動しています。と言っても、心理士等の資格を持っているわけではないので、あくまでもお悩み相談の域を出ません。
お給料の数%をそのサービスに投資して、何とか軌道に乗せられるように頑張っている最中です。ボランティアではなく営利活動ではあるのですが、敷居は下げているつもりです。
あとは小規模なSNSサイトとかも作ってみたいですね。
今回の「ハッ!」
初めての記事ですので自己紹介を中心とした記事となりましたね。
突飛なアイデアを形にすることだけは得意ですので、何かお手伝いできることがあればおっしゃってください。Web関係ならサイトの一つや二つは作れます。
最後に病気を経て気づいたことを書いて記事を締めたいと思います。
『なる時はなるようにしかならんし
自分の力じゃどうにもできん時もある
というか、どうにもできんことの方が多い
そんな時こそ落ち着いて休もう
みんなもあんまり背負いすぎないようにね
「好き」が「嫌い」になることが一番怖いんよ』