人を知る

装置が意図したとおりに動き、社会の役に立つことがやりがいに

私の仕事は組込みコンピュータのファームウェア開発です。パソコンが好きな方であればBIOS(UEFI)開発と言った方が馴染みがあるかもしれません。仕様検討、コーディング、動作確認が一連の業務です。開発したファームウェアは、医療機器や半導体の製造装置、駅の券売機などに組み込まれます。これらの機器や装置はどれも、停止してしまうと社会やビジネスに大きな影響が出るものばかり。安定稼働の実現を目指して、日々開発に取り組んでいます。BIOS(UEFI)開発の醍醐味はなんといっても、自分の書いたプログラムが装置の動きとなって目に見えることです。装置が自分の意図したとおりに動作して社会の中で役に立っていると思うと、とてもやりがいを感じます。
日々の開発業務に加えて、チーム内では定期的にBIOS勉強会が開催されています。私の目標はBIOSのスペシャリストになることです。”BIOSマスター≒コンピュータマスター”だと思っているので、BIOSを極めれば他の開発業務にも幅広く応用が利くと考えています。BIOSは大海原のように奥が深いのでマスターするのはかなり大変ですが、だからこそ挑戦し続けたいと思います。

仲間と一緒に壁を乗り越えひとつのものを作り上げる

入社する前は、開発というと1人で黙々とパソコンに向かうイメージを持っていました。実際は3~4人のチームを組んで打合せや相談をしながら仕事を進めるため、人と接する機会が多くあります。チームの中だけでなく、ハードウェアやソフトウェアの担当者とも仕様を話し合う必要があるので、話すことから開発が始まるという感じですね。私たちが勤務しているProDeSセンターは開発部門全体がワンフロアとなっているため、他部署の方とも物理的な距離感が近く、コミュニケーションをとりながら仕事を進めやすい環境です。
社内は非常に雰囲気がよく、まるで仲の良い友達と一緒にひとつのものを作っているような感覚です。配属後の1年間はOJT研修として先輩社員とファームウェア開発の基礎的な部分を勉強し、それ以降は実際に製品開発しながら勉強していきます。課題にぶつかったときもチームメンバーに助言を得たり、議論したりしてチームで壁を乗り越えるので、一人で悩み続けることはありません。何でも気軽に相談し合える、とても心強い関係です。

ストレスフリーな環境で気分もパフォーマンスも上昇

私がファームウェア開発に興味を持ったきっかけは、就職活動中のインターンシップでファームウェア開発を体験したことでした。北陸でファームウェア開発ができる企業を中心に就職活動を行い、内定をいただいた企業の中から働く環境や制度、福利厚生などを総合的に見て、長くキャリアを積めそうだと感じたPFUを選びました。
当社にはフレックス制度や在宅勤務制度があり、時間、場所に縛られずに仕事ができます。実際に、早く出社して早く退社する人や午前中は在宅勤務で午後から出社する人もいて、誰もが仕事とプライベートを両立する働き方を選択しています。私も日頃からストレスが溜まらないよう、在宅勤務を活用したり、動きやすい服装で出社したりしています。テニス、PCゲーム、アームレスリング、ジム通い、釣り、モータースポーツ観戦などが趣味なので、やりたいことのある日は平日でも趣味の時間が作れるように業務時間をコントロールしています。ストレスフリーな環境が結果的に仕事のパフォーマンスにもつながっていると思います。

就職活動中の方へのメッセージ

当社に限らずどこの会社でも同じだと思いますが、面接では”入社したい気持ちをいかに上手く伝えるか”が重要です。これまでの経験を語るだけでなく、入社後の具体的なビジョンを持って自分がどんな仕事をしたいのか具体的に伝えられるように準備するとよいと思います。

宮永 駿の
これまでのキャリア

1 年目 ファームウェア開発の基礎を学ぶ
OJT研修として先輩社員の指導のもと、組込みコンピュータとファームウェア(BIOS)の勉強に注力します。
2 年目 システムオンモジュールのBIOS開発に注力
初めての製品開発をとおしてBIOSの開発プロセスやコンピュータアーキテクチャの理解に注力しました。
具体的には製品開発の中で分からないことがあれば自分でWebや書籍などを使って勉強して理解を深めていきます。
3 年目 Caoraの開発に参加
一時的にCaora(顔認証付きカードリーダー)の開発を担当しました。
ファームウェア開発では習得できない分野の知識が必要となり、その知識習得を行いながら開発に注力しました。
4 年目~現在 次機システムオンモジュール、次機組込みコンピュータのBIOS開発に注力
製品開発に加えて、経験をもとに業務効率化ツールを作成、また過去機種未登載の新機能の技術検討なども担当しています。
隔週で開催される部署内のBIOS勉強会では、メンバーが自身のスキルや知識をチーム内に共有。新しい知識を得ることができますし、意外と自分しか知らないこともあります。個人的にはBIOSのスペシャリストを目指して1つ1つ積み重ねていきたいと思います。