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撮影データの保存によく使われるSDカードですが、使い方によっては保証期間よりも早く寿命を迎えると知っていますか?

突然、大切なデータが消えることがないように、SDカードの寿命に関する知識と対策を身に着けておきましょう。

今回は一般的なSDカードの寿命と、そろそろ注意したいときの症状、SDカードの寿命の調べ方などを解説します。カメラにおすすめの長く使えるSDカードの選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.SDカードの寿命は2~5年

SDカードは必ずしも製品の保証期間通りに使用できるとは限りません。種類や使い方による差はありますが、平均寿命は2~5年ほどといわれています。

SDカードの保証期間は「記載の期間もしくは定められた書き換え回数に達するまで」とされています。書き換え回数や使用頻度で寿命年数は左右されるということです。

SDカードは製品ごとにデータの書き換え回数に上限があり、上限を迎えれば保証期間に達していなくても使用できなくなります。書き換え回数が多いほど劣化していくので同じカードを頻繁に使用していると、かなり早い段階で寿命を迎えるケースもあるでしょう。

2.SDカードの寿命が近いときの症状

SDカードの寿命が近づくとエラーが出やすくなります。以下のような症状は寿命が近づいているサインです。

  • デバイスがSDカードを認識しない
  • 頻繁にSDカードの認識が解除される
  • データの書き込みのみができない

これらの症状が出始めたら、SDカードはいつ使えなくなってもおかしくない状態です。データを失う前にバックアップなどの対策を取りましょう。

3.SDカードの寿命の調べ方

SDカードの寿命は以下の方法で確認できます。使用中のカードに不安を感じる場合や新規のSDカードの購入を検討するときの参考にしましょう。

SDカードの種類・容量・書換え寿命を確認する

SDカードはフラッシュメモリの種類によって寿命が異なります。フラッシュメモリにはTLC、MLC、TLCの3種類があり、それぞれ書き換え回数の条件やコストに違いがあります。

<SDカードのフラッシュメモリの種類と書き換え寿命>
フラッシュメモリの種類TLC
(Triple Level Cell)
MLC
(Multi Level Cell)
SLC※産業向け
(Single Level Cell)
書き換え回数の上限1,000回3,000回50,000回
コスト安いやや高い高い

※参照元:サンワダイレクト「【2023年度版】SDカードには寿命がある!?「容量」と「転送速度」「価格」以外のメモリ選びのポイント」

また、容量が多いほど保存できるデータも増えるため、書き換え回数を抑えられます。撮影枚数に対して余裕があるSDカードを選ぶことも大切です。

<SDカードに保存できるデータ量の目安>
データ容量32GB64GB128GB256GB512GB
画像2000万画素約3,276枚約6,552枚約13,104枚約26,208枚約52,416枚
4K動画約1時間32分約3時間4分約6時間8分約12時間16分約24時間32分
フルハイビジョン約4時間約8時間約16時間約32時間約64時間

※参照元:ビックカメラ.com「【2023年】SDカードのおすすめ14選 写真や動画の保存に便利!用途に合わせたポイントも解説」

書き換え回数の限度を超えると保証年数の前でも読み込みできなくなります。これまでの撮影枚数とSDカードの種類・容量を考慮し、おおよその寿命を把握しておきましょう。

寿命診断ソフトを使う

現時点での撮影枚数や書き換え回数がよくわからない場合は、寿命診断ソフトを使うのがおすすめです。TDK SMARTなどのSD寿命診断ソフトを使用すると、書き換え回数がどこまで進んでいるのか、また寿命を迎えて不良化したブロックがどの程度あるのか分かります。

ただし、多くの寿命診断ソフトは使用の際にSDカード内のデータが削除されます。必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

4.カメラで長く使えるSDカードの選び方

SDカードは種類が豊富なだけに本格的な撮影には向かないタイプもあります。カメラで長く使用できるSDカードを選ぶ3つのポイントをご紹介します。

耐久性に優れたMLCタイプ

耐久性を重視するならMLCタイプのSDカードがおすすめです。TLCフラッシュメモリより高価ですが、エラーを起こしにくく、データ保持期間も比較的長いため扱いやすいでしょう。書き込み可能回数も3,000回と余裕があるので、たくさん撮影する方にもおすすめです。

デジタル一眼レフなら128GB以上の容量

デジタル一眼カメラや4K動画撮影なら128GB以上の容量があると安心です。容量が多いほど書き込み回数を抑えられるため、SDカードの寿命が延びます。ただし、大容量規格のSDカードは対応できる機器が限られるため、使用する機器との対応不可も要確認です。

機器と同等以上のスピードクラス

長く使うのであれば、使い勝手も重要です。使用機器と同じ、もしくはそれ以上のスピードクラスのSDカードを選びましょう。写真を多く撮るなら、最低保証速度がスピードクラス10、UHSスピードクラス1以上のSDカードがいいでしょう。

5.大切なデータは他の媒体にバックアップする

失いたくないデータはSDカードの寿命期限に関わらず、他の媒体へバックアップしましょう。

SDカードは製品寿命や書き換え回数の上限に達していなくても、保存環境などの影響で突然データが壊れたり消えたりするケースもあり、そもそも長期保存には不向きな製品です。保存は他の媒体に任せたほうが安全でしょう。

長期保存を目的にバックアップをするなら、SSD、光ディスク、DM for Archive対応ディスクがおすすめです。

SSDは5~10年、ブルーレイディスク(BD)などの光ディスクは10~30年の寿命があり、DM for Archive対応ディスクに至っては、100年以上の寿命があるといわれています。容量や特徴が異なるので、用途に合わせて保存用の記録媒体を選びましょう。

6.まとめ

SDカードの寿命は「保証期間もしくは定められた書き込みバイト量に達するまで」とされており、書き換え回数が多ければ保証年数の前に使えなくなる場合があります。

平均寿命は2~5年ですが、書き換え回数が多いほど劣化は早まり、読み込みづらいなどのエラー症状が出始めたら寿命が近いサインです。SDカードのフラッシュメモリの種類や寿命診断ソフトで状態を確認してみましょう。

データが重くなりやすい撮影で長く使うなら、MLCタイプ、容量128GB以上のSDカードがおすすめです。ただし、長期保存には向いていない媒体なので、SSDや光ディスク、DMディスクなどにこまめなバックアップを取ることが大切です。

 

大切な写真・動画を長期保存用ディスクに記録し、お届け

 

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