アルツハイマーは脳の病気ですが、脳への酸化ストレスがその原因の1つであるとされています。
アルツハイマー患者と健康な人の脳内のセレンの量を比較したところ、アルツハイマー患者の脳内におけるセレンの量は、健康な人に比べて減少していることが確認されました。特に、側頭葉や記憶を担当する海馬の部分でセレンの不足が目立ちました。
これによりセレンの抗酸化作用は脳へも作用している可能性が示され、セレンを使った新しいアルツハイマー治療への研究に注目が集まりました。
出典元:Varikasuvu, S. R., Prasad, S. V., Kothapalli, J., & Manne, M. (2019). Brain Selenium in Alzheimer's Disease (BRAIN SEAD Study): a Systematic Review and Meta-Analysis. Biol Trace Elem Res, 189(2), 361-369.