このドキュメントでは、Webサーバ Apache にて、mod_ssl.so を利用してSSLサポートを行う方法および、そのサーバと JRun 3.0 を連携させる方法について述べています。
まず、GNU c や tar、gzip などを事前に入手して利用可能にしておく必要があります。ここではその詳細については省略させていただきます。
このドキュメントでは、次のソフトウェアを利用してインストールを行っております。
それぞれの入手先は下記の通りです。 Apache 1.3.17 http://www.apache.org/ mod_ssl 2.8.0 for Apache 1.3.17 http://www.modssl.org/ OpenSSL 0.9.6 http://www.openssl.org/source/ MM 1.1.3 http://www.engelschall.com/sw/mm/ JRun 3.0 http://www.allaire.com/
入手したそれぞれのアーカイブを、 gzip や、 tar などで解凍します。
以下では同一のワークディレクトリ下にそれぞれのアーカイブを解凍したと仮定しています。
OpenSSLのディレクトリに移り
$ ./config -fPIC
このコマンドを実行することで、OS や、コンパイラが自動的に検出されて OpenSSLが設定されます。( ./config -t とすることで正しい OS と コンパイラが検出されているかどうかを確認できます。)
$ make $ make test
MMのディレクトリに移り
$ ./configure --disable-shared $ make
mod_sslのディレクトリに移り
$ cd etc $ tar xvf patch.tar $ cd patch $ ./configure $ make
mod_sslのディレクトリに移り
$ ./configure --with-apache=../apache_1.3.17 \ --with-ssl=../openssl-0.9.6 \ --with-mm=../mm-1.1.3 \ --prefix=/usr/local/apache \ --enable-shared=ssl \ --with-patch=./etc/patch/patch
Apacheのディレクトリに移り
$ make $ make certificate
このコマンドで、SSLの証明書を作成します。デフォルトでは、 TYPE=test というオプションが指定されたものとして動作し、テスト用の証明書が作成されます。
$ make install
(必要に応じて事前に /usr/local/apache/conf/httpd.conf の内容を編集して下さい)
まず SSLを使わないようにして確認(HTTPのみ)
$ /usr/local/apache/bin/apachectl start
として起動した後 ブラウザより
http://servername/ にアクセスして確認
確認できたら一旦 Apacheを終了
$ /usr/local/apache/bin/apachectl stop
次にSSLを有効にして確認(HTTPおよびHTTPS)
$ /usr/local/apache/bin/apachectl startssl
として起動した後 ブラウザより
http://servername/ および、
https://servername/ にアクセスして確認
確認できたら一旦 Apacheを終了
$ /usr/local/apache/bin/apachectl stop
(詳細は省略します)
ブラウザにて http://servername:8000/ にアクセスして、JRunの管理コンソールを表示
外部Webサーバのウィザードを利用して Apacheへのコネクターモジュールの設定を行います。
設定が完了したら一度 JRunを再起動したのち、
$ /usr/local/apache/bin/apachectl start
として Apacheを起動した後、ブラウザより
http://servername/demo/ にアクセスして確認
確認ができたら Apache および JRun を終了
$ cd /opt/JRun/connectors/src/apache
Makefile の内容を以下のように編集します
INC132 += -I/usr/local/apache/include INC134 += -I/usr/local/apache/include INC136 += -I/usr/local/apache/include
同じく Makefile の CFLAGS に、"-DEAPI" オプションを追加します
CLFAGS = -O -I../connector -DSHARED_MODULE -DSHARED_CORE -DEAPI
GNU make を実行します(Solaris標準の make では、実行できないので注意してください)
$ make
作成された mod_jrun.so を、Apacheの libexecディレクトリにコピーします
$ cp mod_jrun.so /usr/local/apache/libexec
JRun関連の設定を以下のように編集します
LoadModule jrun_module136 /usr/local/apache/libexec/mod_jrun.so
$ /usr/local/apache/bin/apachectl startssl $ /opt/JRun/bin/jrun -nohup
ブラウザより
http://servername/demo/ および
https://servername/demo/ にアクセス
以上で、インストールは終了です。