民進党の前衆院議員、菊田真紀子氏(47)は3日、新潟県三条市で記者会見し、10日公示の衆院選に新潟4区から無所属で立候補する考えを表明した。新党「希望の党」には公認申請をしない。無所属で出馬することで、連合新潟に加え、希望の党との対決姿勢を鮮明にしている共産、自由、社民の各党などからの支援を得たい考えだ。
新潟市や長岡市の一部などを区域とする新潟4区は前回選、前々回選のいずれも菊田氏との事実上の一騎打ちを自民党の前職、金子恵美氏(39)が制し、菊田氏は「女の戦い」に2連敗している。
ただ、菊田氏は約1万4千票差だった前々回よりも、前回は約3千票差にまで追い上げている。前回選で菊田氏が得た約7万4千票に共産党新人候補の得票約1万3900票を足すと、約7万7千票で当選した金子氏を計算上は1万票余り上回る。共産票の行方は勝敗に大きく影響する。
共産党は4区に新人の五十嵐健彦氏(37)を公認している。ただ、野党共闘を重視する姿勢をとっており、五十嵐氏の擁立を取り下げ、無所属で出馬する菊田氏の支援に回る可能性が高い。