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18歳で妊娠、若さゆえの「無敵!」熱演 福原遥

「18/40~ふたりなら夢も恋も~」に出演する福原遥(鴨志田拓海撮影)
「18/40~ふたりなら夢も恋も~」に出演する福原遥(鴨志田拓海撮影)

「18/40~ふたりなら夢も恋も~」 TBSテレビ 火曜午後10時

年齢も考え方も違う2人の女性が出会い、友情を育み、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるオリジナル・ラブストーリー。仲川有栖(福原遥)は、早くに亡くなった母の影響で、美術館の学芸員の資格を取り、キュレーターになることを夢見る高校3年生。推薦で大学への進学も決まっていた矢先に、予期せぬ妊娠によって人生が一変。偶然出会ったやり手のアートスペシャリスト、成瀬瞳子(深田恭子)に助けられ…。

タイトルの数字は、主人公2人の年齢を表している。演じる有栖は18歳。「本当に今どきの女の子って感じです。若さゆえの〝無敵!〟みたいなところがある」と向こう見ずな若さを表現。「その『絶対夢をつかむぞ』とか『何だって私はできる』と思える強さは、私も10代のときに持っていた気持ち」と共感し、「今もあるにはあるけど、あの頃は特にがむしゃらだった」と、幼い頃から芸能界で活躍する自らを振り返る。

現在24歳。有栖を演じるにあたり、若者が多い東京・新大久保に出掛けて、周囲の会話に耳を澄ませ、今どきの10代女子を研究。ほかにも、有栖が好きな画家の作品を多く飾っている美術館を訪れるなど、役作りに余念がない。

だが、「10代の女の子が妊娠する」演技には苦労したようだ。「僅かな心の揺れや葛藤を大事に表現したいと思った。でも、経験したことがないから」と笑う。「いろいろ調べたり見たり聞いたりするところからはじめて、分かりたい、分かろうとした。苦戦はしたが、今は少しでも近づけていたら」と話す。

18歳の仲川有栖(右)は予期せぬ妊娠によって人生が一変。40歳の成瀬瞳子(深田恭子)と暮らすことに…
18歳の仲川有栖(右)は予期せぬ妊娠によって人生が一変。40歳の成瀬瞳子(深田恭子)と暮らすことに…

年の差を超えたシスターフッド(女性の絆)を描く。ダブル主演の深田とは、実際に有栖と瞳子のような絆が芽生えているといい、「深田さんはとても優しくて、姉妹のような距離感で接してくれる」と喜ぶ。有栖がソファで寝ているシーンを撮影する際に、カメラ外で、そっと一緒に寄り添ってくれたこともあるという。

瞳子と有栖は、反発し葛藤し、手を携えながら、お互い人生の荒波を乗り越えていく。「私もどう生きていこうか結構考えることがある。初めて台本を読んだとき、夢に向かって頑張っていくことに、とても勇気がもらえる作品だと感じた」と話し、「ラブストーリーもあるので、そちらにも注目してください」と笑った。(三宅令)

ふくはら・はるか>平成10年、埼玉県出身。「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(Eテレ)で主人公の柊まいんを演じ、ドラマ「ゆるキャン△」(テレビ東京)や「アンラッキーガール!」(日本テレビ)などで主演。昨年のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」でヒロインを演じた。

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