東京都渋谷区にある国内最大級のモスク(イスラム教礼拝所)「東京ジャーミイ」で20日、金曜の集団礼拝が行われ、千人以上がイスラム組織ハマスとイスラエル軍による大規模戦闘の犠牲者に祈りをささげた。人道危機が深刻化しているパレスチナ自治区ガザへの寄付も呼びかけられた。
トルコ人のイマーム(指導者)は礼拝前の説法で、イスラエルに境界を封鎖されるガザを「天井のない監獄」と表現。イスラエル軍の空爆などを念頭に「歴史上最も残虐な行為が全世界の目の前で行われている」と非難し、パレスチナ人への連帯を呼びかけた。
礼拝に訪れたマレーシア人の男性(31)は「パレスチナを支持することは、ハマス支持と同一ではない」と強調。ガザがイスラエルに占領された1967年の第3次中東戦争を挙げ「なぜパレスチナ人は抵抗を続けるのか、いま一度歴史を振り返るべきだ」と話した。