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日中の鑑真模像が対面 奈良・唐招提寺

2016.5.16のニュース

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日中の鑑真模像が対面 奈良・唐招提寺

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 中国で制作された鑑真和上(688~763年)の模像が律宗の壬生寺(京都市中京区)に安置されるのを前に、唐招提寺(律宗総本山、奈良市)で16日、同寺の国宝像のお身代わり像と対面した。

 模像は同日午前、フェリーで上海から大阪市の港に到着。正午すぎに壬生寺の信者たちが担ぐ台に載せられ、唐招提寺金堂前で、お身代わり像とともに並んだ。雅楽師の東儀秀樹さんが演奏する中、多くの参拝者らが見守った。 模像は漆で麻布を張り、中の土を出して成形する同じ脱活乾漆造りで、朱色の衣に黄色のけさをまとう。中国の仏像の工房で約1年かけて制作された2体のうちの1体で、もう1体は、中国・揚州市にある壬生寺の姉妹寺院の文峰寺に置かれる。

 お身代わり像は京都市の美術院国宝修理所で制作され、普段は国宝像に代わり、境内の開山堂で公開されている。

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