俳優、北村有起哉(47)が10月5日にテレビ神奈川でスタートする「ムショぼけ」(火曜後11・0、関西はABCテレビで10月3日スタート=日曜後11・55)で連続ドラマに初主演することが16日、分かった。長期服役で拘禁症となった元ヤクザが社会生活に順応すべく奮闘する任侠コメディーで全編関西弁に挑む。俳優生活23年で新境地を開拓する北村は「恐縮さと気合が入り乱れております」と武者震いしている。
■クセが凄い尼崎ワールド
6月に終了したNHKドラマ「半径5メートル」で扮したトランスジェンダーの女性役で注目を集めた演技派が一転、シャバに出て苦悩する元ヤクザを情感たっぷりに演じる。
「ムショぼけ」は、9月7日発売の元暴力団幹部で作家、沖田臥竜氏の実体験を基にした同名小説が原作。兵庫・尼崎を舞台に14年ぶりに刑務所から出所したムショぼけ(拘禁症)の元ヤクザ(北村)が日常生活を取り戻すために仲間や家族とともに奮闘する笑いと涙の任侠コメディーだ。
自身が出演した映画「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人監督(35)が企画プロデュースし、同作で共演した俳優で演出家、アベラヒデノブ(32)が監督を務めるなどドラマとは思えない壮大なスケールで描かれる。