[PR]栃木県民共済
クリケットチーム「佐野ブレーブス」は、「2021年日本19歳以下クリケットリーグ」で優勝しました。2年ぶり2度目の日本一です。「クリケットのまち」として歩みを続ける佐野市。メンバーは地域の支えに感謝しつつ、今年も同大会での連覇を目指してリーグ戦を戦っています。
(企画・制作 下野新聞社営業局)
先輩のためにも優勝できうれしい
「昨年キャプテンを務めていた野口 柊(のぐち・しゅう)さんが、Uー19の最後の年にあたっていて、どんな泥臭い勝ち方でもいいから勝って、送り出してあげたいと思っていました。実現できてホッとしたというのが正直なところですね」と、現キャプテンの須藤 零士(すどう・れいじ)さん(19)は、優勝を振り返ります。
須藤さんがクリケットを始めたのは小学校5年生の時。友達に誘われてやってみたらとても面白く、ジュニアチームでプレーするようになったとのことです。「クリケットは360度どこにでも打つことができます。バットもオーダーメイドできるので、自分なりの打ち分け方の技術を追求できます」と魅力を語ります。
クリケットは世界に広く普及しているスポーツです。須藤さんは16歳の時に、南アフリカで開催されたUー19のワールドカップ大会に日本代表として出場。オーストラリアの強化合宿に参加した経験も持っています。「そうした機会を通して、いろいろな国の人たちと交流ができるのも楽しい」と話します。
現在は会社員として勤めながら、練習や試合に取り組んでいます。また、一般の選手で構成する「佐野クリケットクラブ」でもプレーしています。「クリケット人口を少しでも増やしたい。そのためにはチームが活躍して注目を集めたい」と熱い思いを語ります。
何より大切なフェアプレー精神
佐野市では「クリケットのまち」として、行政をはじめ地域を挙げて振興に努め、専用グラウンドの整備などの充実に力を入れてきました。日本クリケット協会は、2010年に同市に拠点を移し、各種大会の運営にあたっています。上原 良崇(うえはら・よしたか)さん(35)は、協会事務局の職員で佐野ブレーブスのコーチを務めています。
上原さんは大学生の時、あまり人がやらないスポーツに挑戦してみようとクリケットを始めました。クリケットの魅力について「打つ、走る、投げる、取るなどさまざまな要素が絡む奥の深いスポーツです。また、たとえ自分が不利になっても自己申告するフェアプレーの精神を最も大切にする競技でもあります」と語ります。
佐野市内ではかなり普及が進んできましたが、一般的にはまだマイナーなスポーツのイメージは否めません。多くの人に知ってもらい、競技人口が増えることを願っています。「国内はもちろん、世界で戦える実力を身につけた選手を佐野から育てたい。まずは体験してその楽しさを感じてほしい」と期待しています。
リーグ戦による熱い戦いを展開中
今年の19歳以下の大会は、今まさにリーグ戦での熱戦が繰り広げられているところです。須藤キャプテンがUー19としてプレーできる最後の年にもあたります。「周囲の人たちの支援のおかげで、佐野市には素晴らしいプレー環境が整っています。その期待に応えて恩返しがたい」と話します。
連覇へのプレッシャーはあるにはあるとしながらも、「チームのみんなには、もし失敗したとしても絶対に下を向かないでのびのびやろう、と呼び掛けています。しっかり勝ち進んで決勝に挑戦したいと思っています」と決意を固めています。
Profile
佐野ブレーブス(佐野市)
佐野市内などの小中高生、大学生、社会人で構成され、メンバーは20人。「佐野ジュニアクリケットクラブ」「北関東ブレーブス」を経て現在に至っています。毎週1回、佐野国際クリケット場(旧田沼高校跡)で練習しています。
栃木県民共済は県民読者の皆さまをこれからもサポートして参ります。