光回線の速度（戸建て・マンション）を解説｜測定方法や遅い場合の改善方法は？

戸建ての場合

戸建ての場合、光回線の平均速度は下り100～300Mbpsが一般的です。戸建てはほかの世帯と通信設備を共用しないため、通信速度が安定しています。

マンションの場合

マンションの場合、光回線の平均速度は下り30～300Mbpsと幅があります。幅がある理由は、マンションの共用スペースに引き込んだ光回線を各戸まで配線する方式が、光配線方式、LAN配線方式、VDSL方式の3種類あるからです。

最も速いのは光配線方式で、平均速度は下り100～300Mbpsくらいです。LAN配線方式は下り60～90Mbpsくらいで、光配線方式より速度が1桁遅くなります。VDSL方式はさらに遅く、平均速度は下り30～90Mbpsくらいです。

マンションでは1本の光回線を上記の3つの通信方式で、各戸の住民と共用します。そのため、戸建てと比べるとどうしても平均速度は遅くなりがちです。

ルーターを再起動する

光回線の速度が遅いと感じたときにまず試してほしいのは、ルーターの再起動です。ルーターの不具合が原因で速度が低下している場合は、再起動によって設定がリセットされて不具合が解消し、速度が改善することがあります。

ルーターを再起動する方法は、以下のとおりです。

1. ルーターの電源アダプターをコンセントから取り外す
2. 回線終端装置（ONU）の電源アダプターをコンセントから取り外す（ONUがない場合は省略）
3. そのまま5分ほど待つ
4. ONU、ルーターの順に、電源アダプターをコンセントに差し込む

ルーターの設置位置を変える

ルーターの設置場所を変えることで、速度が改善することがあります。ルーターが以下の場所にある場合は、ルーターからの電波がパソコン・スマートフォンなどの機器にうまく伝わらず、速度が低下することがあるからです。

• 金属や、鉄筋コンクリートの壁などで囲まれた場所（金属は電波を通しにくいため）
• キッチンや浴室、洗面所、水槽など水がある場所の近く（水は電波を通しにくいため）
• 電子レンジなどの家電製品の近く（電波が電化製品と干渉することがあるため）

ルーターが上記の場所にある場合は、設置場所を変えてみましょう。また、一般的にルーターは家具の上などの高い場所に置くと、機器との間の障害物が少なくなって電波が伝わりやすくなります。

ルーターを変える

ルーターが古い場合は、ルーター自体を変えてみましょう。ルーターには規格がいくつかあり、規格によって通信速度が異なります。古いルーターは、通信速度が低い場合があるのです。

光回線接続で使われている主なルーターの規格は、以下の3種類です。

上の表を見てわかるとおり、1Gbpsの光回線を使うなら、最大通信速度が300MbpsのWi-Fi 4では遅すぎます。Wi-Fi 5かWi-Fi 6に対応するルーターを選ぶといいでしょう。

LANケーブルなどを通信環境に適した規格のものに変える

光回線の速度が遅い原因が、LANケーブルにある場合もあります。LANケーブルにも「カテゴリ」と呼ばれる規格があり、カテゴリによって最大通信速度は以下のように決まっています。

上記のとおり、カテゴリ5の最大通信速度は100Mbpsしかないため、光回線接続では十分な速度が出ません。カテゴリ5eかカテゴリ6を選ぶ必要があるでしょう。

また、無線接続で速度が出にくい場合には、LANケーブルによる有線接続の際の速度も確認してみることをおすすめします。

Wi-Fiの周波数帯を変える

Wi-Fiの周波数帯を変えると、通信速度が改善することがあります。

Wi-Fiの周波数帯には「2.4GHz」と「5GHz」があります。それぞれの周波数帯の特徴は、以下のとおりです。

光回線・プロバイダーを変更する

ここまでで紹介した方法を試しても通信速度が改善しなければ、光回線やプロバイダーの契約先の変更が必要かもしれません。

光回線やプロバイダーの利用状況や接続方式によっては、いくらルーターやLANケーブルの設定などを改善しても、通信速度が改善しないことがあります。通信速度がどうしても改善できない場合は、光回線やプロバイダーの見直しを検討しましょう。

SoftBank 光の回線速度

SoftBank 光の回線速度は、以下のとおりです。

• 記載の通信速度は技術規格上の最大値です。パソコンなどご利用の機器やネットワーク機器の性能、その他利用環境、回線の混雑状況により大きく異なります。