4200万円詐取 奈良産大野球部元監督逮捕

[ 2009年5月11日 08:31 ]

 奈良産業大(奈良県三郷町)硬式野球部員の名前を使って療養費約16万円をだまし取ったとして、県警生活環境課は11日、詐欺容疑などで野球部の元監督新田泰士容疑者(50)や前監督藤原忠理容疑者(43)ら4人を逮捕した。

 今年1月に療養費の不正受給が発覚。県などによると、新田容疑者は2006年10月、三郷町に「みむろ整骨院」を開設し、不正受給の総額は約2年間で約4200万円に上る。
 4人の逮捕容疑では、柔道整復師2人と共謀。07年3月から08年7月の間、柔道整復師による施術をしていない野球部員(20)の療養費を請求し、約16万円をだまし取ったとしている。
 新田容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、藤原容疑者は「部員に(療養費の申請書を)書かせたのは間違いないが詐欺に使われるとは思わなかった」と供述している。
 県と近畿厚生局が4月、詐欺と柔道整復師法違反容疑で新田容疑者らを告発。県警は既に整骨院など関係先を捜索、新田容疑者らから任意で事情聴取して捜査を進めていた。
 奈良産大の硬式野球部は、元阪神の湯舟敏郎投手らプロ野球や社会人野球の選手を多数輩出している。

続きを表示

2009年5月11日のニュース