顔面死球のウォードに指揮官「彼は病院にいて検査を受けている。今すぐ彼に会いに行く」

[ 2023年7月30日 08:05 ]

ア・リーグ   エンゼルス1ー6ブルージェイズ ( 2023年7月29日    トロント )

<ブルージェイズ・エンゼルス>試合後、報道陣の質問に答えるネビン監督。退場でベンチ入りできなかったため、私服姿(撮影・沢田 明徳) 
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 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、敵地・トロントでのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。徹底的に勝負を避けられる形となり、2打数1安打2四球(いずれも申告敬遠)1死球で打率は・302となった。チームは1―6で連敗し、4番・ウォードは顔面に死球を受けてカートで運ばれて退場、ワイルドカード争いの中、またも離脱者が出る可能性が高まった。

 大谷の顔から血の気が引いた。5回1死満塁、4番・ウォードがブルージェイズ先発・マノアの投球を顔面に受けて鼻から流血。その場に崩れ落ち、立ち上がることができなかった。押し出し死球で先制点を挙げたが、それどころではない大アクシデント。ウォードはカートに乗せられてグラウンドから退場した。三塁上からウォードに心配げな表情を向け続けた大谷は、小刻みに首を左右に振った。味方の思いがけないアクシデントに気が気ではなかった。

 トラウト、レンドン、ウルシェラ、ドゥルーリー、ネト…相次ぐ主力の戦線離脱が続く中でのアクシデント。出場停止処分によりベンチ入りできず、中継で試合を観戦したフィル・ネビン監督は試合後「彼は病院にいて検査を受けている。今すぐ彼に会いに行く」と心配そうに話した。

 そして、指揮官は、ワイルドカードを争うブルージェイズ戦2連敗に「これまでどの試合も重要だと言ってきたが、スイープだけは避けたい」と気丈に話した。

 チームは、この日も徹底的に大谷との勝負を避けられて1得点に終わって連敗。これでウォードまで離脱すれば、“野戦病院化”が進み、さらにポストシーズンへの道はさらに険しくなる。

 大谷は、前々日から続き、2試合連続の「けいれん」による途中交代で状態が心配されていたが、この日の試合にはフル出場を果たした。大谷の状態に問題がないことが試合の中で確認できたことだけが収穫だった。

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