――デビューのきっかけは?
渋谷に出掛けた時に、事務所の方に声を掛けられたんです。それからお話を伺ったんですけど、「とりあえず、籍を置いておくだけでも良いから!」ということで、事務所に所属しました。事務所に入ってからすぐ、ミスマガジンに応募をしたところグランプリを頂いて、デビューする事になりました。
――周りの方の反応はいかがでしたか?
お父さんは、私が3人兄弟の末っ子ということと水着の撮影があるということで心配していたんです。でも、事務所の方とお話をして納得してくれて、「頑張ってやってみたら?」と後押しをしてくれました。
――最初の頃は慣れないことも多かったのでは?
そうですね。最初は、どうしたら良いのか分からなかったし、「どうして私なんだろう?」と思っていました(笑)。何もかもが手探りの状態で、カメラマンさんに、「こうやってみて?」と言われながらポージングをしていたんですけど、回数を重ねるうちに慣れてきました。最近は、自分でもポージングできるようになり、与えられたものだけではなく、自分も積極的に動いて、楽しく良い写真を撮っていきたいなと思っています。
――2003年には、もっとも雑誌のグラビアを飾り、話題を提供した人に贈られる「ゴールデンアロー賞 グラフ賞」を受賞されたましたが、そのご感想は?
実際に撮ってくださるカメラマンの方々が選んでくださる賞なので、とても嬉しいです。現場では、カメラマンさんにいたずらをしたり、ふざけて遊んだりしていたんですけどね(笑)。一緒にお仕事をした人も、していない人も含めて認めてもらえた事や、「これからも頑張ってね」という気持ちに応えられるように、これからも頑張ろうと思いました。
――グラビアのお仕事もしながら、ドラマ「Deep Love ~アユの物語~」では女優デビューにしてヒロイン役に抜擢されましたが、女優さんに憧れはあったのですか?
女優さんになりたい!という強い希望は無かったんです。でも、自分に何が出来るのか、何が向いているのかがまだ分からないので、とりあえずやってみようと思いました。人が評価する向き不向きもあるし、自分がやってみて楽しい楽しくないもあると思うので、実際にやってみてから考えていこうかなと。
――プレッシャーは感じませんでしたか?
「Deep Love」のお話を頂いた時、お芝居は素人ですし、心配な事が沢山あり、「出来ないんじゃないかな・・・。」と思ったんですけど、全然出来ないながらもスタッフさんに応援してもらい、監督に指導してもらって何とか乗り越えました。でも、その3ヶ月というのが私の中では凄く大きなものになり、仕事に対しての姿勢が変わりました。ずっとグラビアだけだったので、視野が広がりましたね。

――現在放送中のCXドラマ『がんばっていきまっしょい』にご出演されていますが、役どころは?
菊池多恵子、通称ダッコというイマドキの女子高生役です。ダッコは、不良グループで意地を張り、つっぱっていてボート部の女の子達にも、ちょっとバカにしたような態度をとっているんですが、本当はすごく寂しくて、本当の友達を作りたいと心では思っていて。そこに、鈴木杏ちゃん演じる女子ボート部の悦子ちゃんに優しく後押しをされて、ボート部の一員として仲間に入り、活躍していきます。
――役づくりはされましたか?
意地っ張りだったり、強がったり、負けず嫌いで、クールぶったり・・・。私とダッコは結構似ている所があったので、すんなり入り込めました。ヘンに役作りをしてガチガチに固めてしまうよりも、柔らかい気持ちで撮影に入って、監督や現場の雰囲気で作っていきました。
――ボート練習のために合宿をされたそうですが、いかがでしたか?
クランクインする前に、約1週間ほど行ってました。普通のボート部の1年生が学ぶ2か月分をその合宿でやったんですよ。みんな初心者だったんで、練習が終わるとみんなグタ~っとなっていました(笑)。でも、凄く楽しかったし、ボートのことについて皆で、「こうしたらいいんじゃない?」と意見を出し合ったりして。共演者というよりも、本当に部活の仲間という感じですね。
――愛媛県・松山市が舞台ということで台詞に方言が出てきますが、憶えるのが大変だったのでは?
私は、生まれも育ちも東京なので、全く馴染めなくて・・・。方言の先生が居るんですが、台詞をMDに吹き込んでくれたので、それを聞きながら憶えたんですけどね・・・。でも、あまり方言に気を取られてしまうとお芝居が出来なくなってしまうから、あまり気にしなくていいよと監督が言ってくれました(笑)。
――ボート指導を担当している武良さんは、「めきめきと上達している」と仰っていますが、ご自分達でもそう感じますか?
思います!皆で「本当にうまくなってるよね~!!」って(笑)。最初はオールの動きもバラバラだったんですが、撮影していくにつれてどんどん合ってくるんですよ。
――体力をかなり使うと思いますが、何かされていますか?
筋トレ等は特にしていないんですけど、健康面では気を使ってますね。睡眠をちゃんと取ったり、ご飯も3食きっちり食べています。
――今後のみどころは?
第3艇・第4艇あたりで、女子ボート部という形が出来てきたので、これからはボート部の動きと悦子ちゃんの恋愛模様等がみどころですかね。普通の学校生活にあるような、ちょっと甘酸っぱいような、可愛い恋愛や青春の青臭さが(笑)。あとは、試合のシーンや皆の一生懸命な姿、それと、愛媛は自然が本当に美しいので、そこにも注目して頂きたいです。

――8月27日から公開される映画『さよなら みどりちゃん』にご出演されますが、この役どころは?
星野真里さん演じるゆうこが西島秀俊さん演じるダメ男・ユタカに恋をするお話です。私は真希という役で、バイト先が一緒のユタカをどうにかして落とそうとしている明るくて、イマドキの女の子です。ゆうことはライバルなんですけど、ゆうこに「先パ~イ」と懐いてみたりするような、ちょっとムカつくんだけれど憎めないような女の子ですね。
――岩佐さんは、ユタカみたいな男性を好きになったりしますか?
私は、男らしい頼れる人が好きですね。優しいんだけど、ちょっと意地悪な感じの人が(笑)。ユタカは曖昧過ぎですからねぇ・・・。
――男らしいと言えば、一緒にCDを出した小川直也さんは?
小川さんですか!?凄く優しくて、いい人でしたよ(笑)!
――今後、挑戦したいことはありますか?
趣味を広げていきたいとなと思っているので、まず最初にダイビングのライセンスを取りたいですね。それから、私は小さい頃からピアノを習ったり、吹奏楽部に入っていたので、何か音楽を続けていきたいなと思っています。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
岩佐真悠子は頑張り過ぎず、ラフに、等身大の姿で頑張っていきたいと思っていますので、お見苦しいところもあるとは思いますが(笑)、長い目で応援してください!