埴輪、自由に描いて 31日まで 県がイラスト募集

2021年10月25日 08時00分

綿貫観音山古墳出土品の埴輪(県立歴史博物館提供)

 あなただけの埴輪(はにわ)のイラストを描いてみませんか−。「日本一の埴輪王国」という群馬県は、応募者が好きで大切にしている人、動物や物などを自由な発想で描いたオリジナルの埴輪イラストを今月三十一日まで募っている。応募作品の中から写真共有アプリ「インスタグラム」の県公式サイト「ぐんまハニスタグラム」に載せ、掲載者には埴輪グッズも贈る見込み。
 イラスト募集はコロナ禍で外出が自粛傾向にある中、家族などが触れ合いながら描いてもらおうと企画。応募するには、県のホームページからちらしをダウンロードし、そこにイラストを描いて説明も添える。氏名、年齢、住所、電話番号が必要だが、インスタグラムに公開するのはニックネームと年齢のみ。
 応募者の中から、埴輪を育てオリジナル古墳をつくる県の公式アプリ「HANI−アプリ」のキャラクターを選ぶという。
 県によると、県内は百メートルを超える巨大古墳が多く、全体で一万三千基を超える古墳大国。古墳の周囲に並べられた埴輪も多く、国宝と国重要文化財に指定される埴輪のうち、約四割が県内出土という。昨年には、高崎市の綿貫観音山古墳から出土した埴輪などが国宝となった。
 こうした背景から、県は二〇一八年に県内出土の埴輪を人気投票する「群馬HANI−1(はにわん)グランプリ」を開催。埴輪関連の情報などを発信するインスタグラムも開設し、埴輪を利用して群馬のイメージアップを図ってきた。
 応募方法は担当の県文化振興課歴史遺産係へ郵送するか、インターネット上の「ぐんま電子申請受付システム」の専用応募フォームからも送信できる。問い合わせは同係=電027(226)2525=へ。(菅原洋)

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