新春浅草歌舞伎でチャリティー羽子板 能登半島地震への支援続々 板橋区は物資発送

2024年1月11日 07時21分

歌舞伎俳優らが描いた羽子板のデザインが並ぶ会場=台東区浅草の浅草公会堂で

 浅草観光連盟は、「新春浅草歌舞伎」が公演中の東京都台東区浅草の浅草公会堂で千秋楽の26日まで行われている「チャリティー羽子板」の収益を、能登半島地震の被災地へ寄付することを決めた。
 歌舞伎俳優らの直筆入りの羽子板をオークションにかけるチャリティーは、2000年の三宅島噴火を機に始まった。11年の東日本大震災や15年の常総水害、16年の熊本地震などの際にも復興支援のため行われ、芝居小屋や芸能文化への支援にも充てられてきた。
 今年は片岡孝太郎さん、中村芝翫(しかん)さんをはじめ、同公演に出演中の尾上松也さん、坂東巳之助さんらが計46本の羽子板を出品。入札箱は浅草公会堂1階ロビーにあり、観劇しなくても参加できる。
 同連盟の冨士滋美会長によると、例年は約100万円が集まるという。「微力でもお役に立てれば」と入札への参加を呼びかけた。

支援物資を石川県の施設に搬入する板橋区職員ら=5日、金沢市内で(区提供)

 一方、板橋区は10日、石川県へ向けて毛布などの支援物資を送った。金沢市と友好交流都市協定を結んでいることから、区独自の支援として実施した。
 金沢市が必要とする支援物資の中から、毛布500枚、粉ミルク29缶、トイレットペーパー1440ロール、生理用品170袋を用意。都トラック協会板橋支部の協力で10日朝、区内を出発し、同市内の県支援物資受け入れ施設に搬入した。
 板橋区は5日にもカイロやアルファ化米、飲料水などの支援物資を届けている。(小形佳奈、長竹祐子)

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