安中 見物客もないまま… エビネ開花
2020年5月20日 02時00分
安中市松井田町の県野鳥の森・小根山森林公園に自生する群生地で、エビネ=写真=が咲き始めた。新型コロナウイルス感染拡大のため休園中で、公園にある鳥獣資料館と研修館の吉原明館長は「今年は薄いピンクの花も咲いているので見てほしかった」と残念がる。
エビネはラン科の多年草。根茎の形がエビに似ているために海老根などとも呼ばれる。多くが盗掘され、自生の群生地は極めて少ないという。
公園内の群生地は4年前、園内で枯れ木の伐採中に職員が見つけた。今年は、新たに見つかった群生地もあり、園内約10カ所で群生していると分かった。
吉原館長は「毎年楽しみにしてくれる人もいる。花は今月いっぱい咲いており、それまでに開園になれば」と話している。(樋口聡)
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