清野賀子は写真家としてのキャリアの最初期から、独特のまなざしと距離感をもって風景や事物を撮影してきた作家として知られていますが、その写真に対するスタンスや魅力は、むしろ、まだ十分には知られていない写真家の一人だと考えています。
写真というメディアを使いながら彼女は、何を模索してきたのか。カテゴライズされることから抜け出そうとしているようにも見える彼女の作品の魅力を支えているのは、何なのか。本展は、2003年以降に撮影された10余点の新作群を通して、その独自の表現をあらためて見てみようとするものです。
日本国内では「Emotional Imprintings」(1999年)以来の、久々の個展となる「a good day, good time」をどうかご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。