EP7より転載 食堂の席順に関する発言まとめ

「飴が、溶けていたのか?」 「飴、というよりはキャラメルだったと思う。溶け掛かって、ぐにゃぐにゃだった。」 「それは何月頃の話だ。」 「詳しく覚えてない。でも、ミルクティーがアイスだったことは覚えてる。……それが何?」 「何でもない。 ……ベアトリーチェに出会ったことは、楼座には話したのか?」 「うん。その日のお夕飯の時にみんなに話した。 蔵臼伯父さんに笑われた。 そしたら隣の席のママに、その話は終わりにしなさいって怒られた。…うー。」 「隣の席…? 序列上、お前の席は楼座と隣り合わないはずだ。」 「親族会議じゃないもん。ママと真里亞だけが訪ねた時の話。だから、蔵臼伯父さん一家全員と、ママと真里亞しかいない。席は詰めるから、親族会議の時とはお席がちょっと違うの。」 「………………………。………お前の隣の席に、楼座だったんだな?」 「うん。……それが何?」 「………何でもない。……ベアトリーチェと、六軒島以外で会ったことは?」 「ないよ。だってベアトは体が希薄で、自由には動けないんだもの。 真里亞の体に乗り移ってもいいよって言ったけど、島からは離れられないから出来ないって言ってた。」 ■ 「お前の怪談の直前の親族会議の日、食堂には親族全員が揃ったな?」 「あぁ。当時はまだ戦人は戻ってなかったけど。それ以外は全員いたよ。……もちろん、祖父さまは除くぜ。」 「縁寿は腹痛で空席だったな。……それはお前の隣の席だな?」 「そうだぜ。」 「それはお前の、右の席だったか?」 「そうだぜ。右の席だよ。それが何か? ……………? ……ん? あれ…? ……おかしいな、どうして右……。」 「充分だ。……無理に考えるな、頭痛にならァ。」 ■ 「親族会議の食堂で、お前の右には誰が座ってる?」 「私の向かいは妹の朱志香。その次の序列は、絵羽叔母さんの息子になります。だから譲治兄さんですけれど、……それが何か?」 「なるほどな。……紛らわしく入り混じってやがる。だが、面白ェ。」 「私には全然さっぱりですが。」 ■ 「真里亞も朱志香も、魔女ベアトリーチェとの話を聞かせてくれた。しかし、彼女らの親族会議における食堂の席順には、お前が含まれていない。」 「私が含まれて、いない…?」 「真里亞は、楼座と共に六軒島を訪れた。そして、隣の席には楼座がいた。 ありえない。………お前がいるならば、楼座の次の序列は、理御になり、そして朱志香になり、次が真里亞になるはず。」 楼座と真里亞の序列の間には、理御と朱志香が二人入るはず。 二人入ったら、席は右斜め前になる。 ……つまり、真里亞の隣に楼座が座ることは、理御の存在する世界では、ありえない。 「朱志香の話も同じだ。お前が序列に加わっているなら、金蔵の席を正面に、左列に理御、右列に朱志香。そして左列に譲治、右列に縁寿となる。……朱志香と縁寿は、理御がいてもいなくても隣り合う。しかし、理御がいるかいないかで、その席が、右になるか左になるかが異なる。」 理御がいる世界ならば、朱志香の左が、縁寿の席となる。 しかし、理御がいない序列だと、縁寿の席は、朱志香の右になる。 「1986年の魔女ベアトリーチェを語る人間は、皆、お前のいない世界を語っている。 そして、お前の世界では、魔女の怪談が存在しない。お前にとってベアトリーチェは、金蔵の愛人、もしくは恩人であって、化けて出る亡霊ではない。」

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