スミスの本棚  『 漫画家 ・ 西原理恵子さん 』

今回のゲストは、漫画家の西原理恵子さん。

 

西原さんが、文字通りペン1本で建てた・・という

自宅兼アトリエにお邪魔しました。

 

実際にお会いした西原さんは、

思い描いていた、漫画『毎日かあさん』に登場する

あのたくましいおばちゃんとは、一味違った印象。

 

 

関西弁でたくましく、鋭い突っ込みは漫画のまま。

加えて。

とっても、とってもチャーミングな方なのです☆

 

 

 

 

案内して頂いたのは、毎日、漫画が紡ぎ出される仕事部屋。

 

 

「きれい事のような物語は嫌い。」 その言葉の通り、

自分の経験した日常や、世界を周って実際に見てきた体験だけが

彼女の漫画のネタになります。

西原さんのこれまでの人生は、本当に壮絶。

どこかで心が折れてしまっていても不思議ではないような・・・

しかし。

 

辛いことも、彼女の独特なセンスとペン1本で、

ユーモラスに、そして前向きなメッセージへと変化してゆくのです。

 

 

 

 

『  仕事があって、健康な体に恵まれたことは、最大の幸運。  

  人生で一番大切なのは、働いてお金を稼いで、自立すること。 』

 

西原さんの伝えるメッセージは、いたってシンプル。

それでいて、本当に、一番大切なことかもしれません。

 

明日を生きる為、そして大切な家族を守る為、

人が人である為に、働いてお金を稼いで自立する。

生まれる場所は選べないけれど、(不遇な)環境は乗り越えられる。

 

 

そんな西原さんが薦める一冊が、こちら。

 

 

 

 

「 地球の食卓  - 世界24か国の家族のご飯 - 」  

 

                  ピーター・メンツェル フェイス・ダルージオ 共著

 

 

世界24か国、30の家族の1週間分の食料品を通して、

世界の食の問題を考えます。

 

食費が一番高かったのは、ドイツの家族。   5万9000円

スーダンの内戦を逃れ、難民キャンプに住む家族は    143円

 

その差は 400倍以上。

 

 

『飽食・肥満』と『飢餓』が共存する、不思議な地球の現状について

考えるきっかけにもなりますし、

日本人の、世界の中での「立ち位置」が、何となく見えてきます。

 

 

『 子供達には、世界中に放浪の旅に出て欲しい 』

 

世界の様々な市場で、汁そば一杯、卵1個の値段を知ること。

そんなことが、一番勉強になるし、

その国の暮らし、人の命の重さを知ることなど・・

外に出ることで、大切なことが沢山分かる。

 

 

そう話す西原さんも・・

可愛い娘を危険な場所に出すのは「嫌だ!」と(笑)

 

だからこそこの写真集を娘さんにも見てほしいし、

実際に海外に行く時間や余裕がない方にも、

この本で世界旅行を、そして大切なことを感じてほしいと

話していました☆