「ディレクトリ名が無効です」と表示された場合の対処法

DVD、USBメモリ、SDカードなどにアクセスしようとしたら「ディレクトリ名が無効です」と表示されてしまったことはありますか?本記事では、Windows10で「ディレクトリ名が無効です」と表示された場合の対処法をご紹介します。

ゆき

By ゆき 最後の更新 2022年10月13日

共有: instagram reddit
 

事例:Windows7からWindows10にしてからディスクが読めなくなり「ディレクトリ名が無効です」と言われるようになりました。7の時は正常に動作していてDVDなどの再生もできてきたのですが、この場合の対処法としてはどうしたらいいでしょうか?

—フォーラムでは投稿された質問

ディレクトリ名が無効です

WindowsのUpdate後に上述のようなエラーが出てしまう場合があるので、お困りの方はこの記事を参考にしてください!

エラー:「ディレクトリ名は無効です」について

√「ディレクトリ名が無効です」は、参照するディレクトリが見つからない際に表示されるエラーメッセージです。

ハードディスク、DVD/CD、USBメモリ、SDカードなどのストレージデバイスを開こうとすると「ディレクトリ名は無効です」が表示され、Word&pdfのようなファイルにアクセスできなくなることはありますよね。また、このエラーはNAS/共有フォルダなどのネットワークドライブにも発生する可能性があります。時々、コマンドプロンプトを実行しようとすると、このエラーが表示されることもあります。

しかし、この問題に悩んでいますが、具体的な解決方法が分からない方も多いと思います。では、この問題を解決する効果的な方法は何ですか?次は、答えを見つけましょう!

エラー:「ディレクトリ名は無効です」の解決策

(ここでは、例としてWindows 10を取り上げます。状況に応じて最適な方法を選択してください。)

◎対処1:デバイスの再接続を試す

▶外付けデバイスの場合

USBメモリ、SDカードや外付けHDDなどのデバイスで「ディレクトリ名が無効です」エラーが表示される場合は、使用しているUSBポートに問題が起きて、データの読み込みが正常に行わないケースがあります。

そのため、❶一度デバイスをUSBポートから抜いて再度接続してみてください。❷問題が解決しない場合は、デバイスを別のUSBポートに挿入してみてください(通常、パソコンには複数のUSBポートがある)。

▶内蔵デバイスの場合

PCに内蔵されている光学ドライブで「ディレクトリ名が無効です」エラーが表示される場合は、システム上のデバイスの接続に問題が起きて、デバイスが正しく認識できないケースがあります。

そのため、Windows 10でデバイスを一時的に無効にして再度有効にすることで再接続してみます。

手順 1. Windowsキー+Xキーを同時に押すかWindowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
手順 2. 対象のデバイスのツリーを展開します。※DVD/CDの光学ドライブの場合は、「DVD/CD-ROM ドライブ」のツリーを展開します。
手順 3. 対象のデバイス名を右クリックして「デバイスを無効にする」を選択します。
手順 4. 少し待ってから再度対象のデバイス名を右クリックして「デバイスを有効にする」を選択します。

◎対処2:パソコンを再起動する

パソコンを使っていて不具合が発生した場合、とりあえずパソコンの再起動でエラーを改善できる可能性があります。

そのため、PCもしくはデバイスに一時的な問題が起きて、「ディレクトリ名が無効です」エラーでデバイスが正常に認識できない場合、まずは再起動を行ってみます。また、デバイスに独立した電源がある場合はデバイス側の再起動も行ってみます。

◎対処3:他のPCからデバイスにアクセスする

他のPCにデバイスを接続して開けないか試してみてください。他のPCに接続することで、「ディレクトリ名が無効です」エラーの原因がPC側かデバイス側にあるのか判断することができます。

※他のPCでデバイスが開けない場合

【USBデバイス】デバイスのファイルシステムの破損や物理的な破損が考えられます。

ディスクエラーをチェックして修復してみましよう

【共有フォルダ/NAS】ネットワークドライブ側の設定に問題があることが考えられます。

※他のPCでデバイスを正常に開ける場合

対象のPCに問題があることが考えられます。

◎対処4:ドライバーを再インストールする

インストールされているデバイスドライバー自体が破損して、デバイスにアクセスする時に「ディレクトリ名は無効です」エラーが出るかもしれません。そのため、デバイスドライバーの再インストールを試してみてください。

手順 1. Windowsキー+Xキーを同時に押すかWindowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
手順 2. 対象のデバイスのツリーを展開します。※USBデバイスの場合は、「ディスクドライブ」と「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」のツリーをそれぞれ展開します。※DVD/CDの光学ドライブの場合は、「DVD/CD-ROM ドライブ」のツリーを展開します。
手順 3. 対象のデバイス名を右クリックして「デバイスのアンインストール」を選択します。※USBデバイスの場合は、「ディスクドライブ」ツリー内の「デバイス名」と「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」ツリー内の「USB root Hub」、2つのデバイスのアンインストールを行ってください。
手順 4. デバイスの表示が消えたら、PCを再起動します。
その後、デバイスドライバーが自動的にインストールされます。そして、デバイスが通常どおり使用できます。

◎対処5:Windowsアップデートを確認する

デバイスドライバーが古いことが原因で、デバイスを開くことができず「ディレクトリ名は無効です」エラーが表示される場合があります。古いデバイスドライバーは、Windowsアップデートの際に最新のデバイスドライバーがインストールされることで修正されます。通常Windowsアップデートはバックグラウンドで実行されますが、PCを再起動しないと適用できない更新もあるため、長期間PCを再起動していない場合は、Windows Updateで適用する更新が残っていないか確認してください。

※【補足】ドライバーのアップデートを行ってみる:「PC」を右クリックし、「管理」→「記憶域」の「ディスクの管理」を選択し、「ディレクトリ名は無効です」エラーが起きているデバイスを右クリックし、「プロパティ」→ドライバー欄の「ドライバーの更新」を選択するか、または「デバイスマネージャー」を開き、対象のデバイスのツリーを展開し、対象のデバイス名を右クリックし、ドロップダウンリストから「ドライバーの更新」を選択します。その後、画面指示に従ってドライバーのアップデートを完成させます。

◎対処6:一時ファイルのTempフォルダを作成する

アプリケーションなどで「ディレクトリ名が無効です」と表示される場合、一時ファイルのTempフォルダがないことが考えられます。この場合は、Tempフォルダを手動で作成して環境変数を設定してください。

★豆知識:一時ファイルが保存されるフォルダは、Tempというフォルダ名でWindowsフォルダ内とユーザーフォルダ内にあります。Tempフォルダがシステムやアプリから参照できないと、「ディレクトリ名が無効です」のエラーが表示される場合があります。

▶コマンドプロンプトからTempフォルダを作成

手順 1. デスクトップ画面左下のWindowsマークをクリックしてスタートメニューから「Windowsシステムツール」フォルダを展開して「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」します。

手順 2. コマンドプロンプトが管理者権限で開いたら、「md c:\windows\temp」コマンドを入力してEnterキーを押します。

手順 3. 続いて「md c:\Users\\AppData\Local\temp」(はWindowsのユーザー名)コマンドを入力してEnterキーを押すと、一時ファイルフォルダが作成されます。

▶環境変数を設定

Windowsマークを右クリックして「システム」→右ペインの「システム情報」→左ペインの「システムの詳細設定」→「環境変数」をクリックします。以下の4つの値が、作成したディレクトリパスと一致していることを確認してください。

「ユーザー環境変数」の「TEMP」と「TMP」の値はc:\Users\\AppData\Local\tempであるか確認します。
「システム環境変数」の「TEMP」と「TMP」の値はc:\windows\tempであるか確認します。

パスが異なる場合は、ダブルクリックして編集します。編集が完了したら「OK」をクリックして設定を保存します。

◎対処7:ユーザーアカウント制御を無効にする

通常、ユーザーアカウント制御(UAC)が有効になっている場合、特定のアプリケーションをインストールする時に、またはWindows 10ネットワークドライブは「ディレクトリ名は無効です」エラーが出やすいです。そのため、次はユーザーアカウント制御を無効にしてみましょう!

手順 1. デスクトップの左下にある検索ボックスにUACと入力して、検索結果から「ユーザーアカウント制御設定の変更」を選択します。

手順 2. 「ユーザーアカウント制御の設定」画面で、スライダーを一番下(通知しない)までスライドします。

手順 3. 「OK」ボタンを押して、変更を保存します。

◎対処8:エクスプローラからデバイスを直接開く

アプリ起動時やショートカットからデバイスを開く時に「ディレクトリ名が無効です」が発生する場合、デバイスのドライブ文字やパスが変更されていることが考えられます。そのため、エクスプローラからデバイスを直接開いてみてください。

エクスプローラからデバイスが正常に開ける場合、ショートカットやアプリの参照先のパス設定に問題があるかもしれません。
ショートカットに問題がある場合、エラーが表示される古いショートカットを削除して、新しいデバイスへのショートカットを作成してみます。
アプリ起動時にエラーが出る場合、アプリの設定で使用しているディレクトリの参照先を正しいパスに設定してみます。

◎対処9:[コマンドプロンプト]初期フォルダを変更する

別のユーザーとしてCMD(コマンドプロンプト)を実行する場合、「ディレクトリ名が無効です」のエラーが発生するかもしれません。これを修正するには、「作業フォルダ」欄に初期フォルダとするフォルダーを変更してみます。

手順 1. 検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックし、リストから「ファイルの場所を開く」を選択します。

手順 2. コマンドプロンプトを右クリックし、リストから「プロパティ」を選択します。

手順 3. 「ショートカット」欄で「作業フォルダー」ボックスの値を%HOMEDRIVE%%HOMEPATH%から%WINDIR%に変更し、 「適用」と「OK」ボタンを順にクリックし、変更を保存します。

コマンドプロンプト

◎対処10:そのほかの解決方法

☞また、接続したデバイスのドライブ文字が競合していることで、デバイスにアクセスできず「ディレクトリ名が無効です」エラーが発生することもあります。こういう場合には接続しているデバイスのドライブ文字を変更してみます。

☞NASや共有フォルダなどのネットワークデバイスにアクセスした際にエラーが表示される場合は、Sambaクライアントの機能が原因になっていることが考えられます。Windows Updateを行った際に、Sambaクライアントが無効になっているかもしれません。そのため、Sambaクライアントが有効になっているか確認してください。

☞WindowsキーとRキーを同時に押し、「control」と入力し、左下の「プログラム」をクリックし、「Windows機能の有効化または無効化」をクリックし、「SMB 1.0/CIFS File Sharing Support」の左にある【+】をクリックし、「SMB 1.0/CIFS Client」にチェックを入れて「OK」をクリックし、パソコンを再起動します。

Windows Live Essentialsを削除して再インストールします。

☞「ディスクの管理」の「新しいシンプルボリューム」で未割り当て領域を新しいパーティションとして作成します。

☞システムの復元ポイントがある場合は、システム復元ポイントからパソコンを以前の状態に復元します。

......

ここまでの対処法を行っても「ディレクトリ名が無効です」というエラーメッセージが出る場合、該当デバイスが故障していることが考えられます。保証期間内であればメーカーや家電量販店に連絡して、修理やデバイスの交換を依頼してください。保証期間が切れている古いデバイスの場合は、新しいデバイスに買い替えることを検討してください。

結語

これで「ディレクトリ名が無効です」エラーについての解決策がすべて解説しました。これらの解決策を試してみてエラーが修正されるかどうかを確認してください。

SDカード、外付けHDD、USBメモリ、DVDなどにアクセスできない場合、データの消失を防ぐために、事前にAOMEI Backupper Standardのような強力なバックアップ&復元フリーソフトを使用して、重要なファイルやフォルダを安全な場所にバックアップしておくことができます。また、作成したイメージファイルを利用して、いつでもファイルを復元することもできます。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP

ファイルバックアップ

ファイルとフォルダを無料でバックアップする方法

ファイルとフォルダを無料で復元する方法

また、AOMEI Backupperはクラウドストレージ-AOMEI Cloudを提供しています。クラウドストレージは実体がなく、物理的な損傷などによるデータ損失を回避できますし、インタネットがあれば、どこでもクラウドからデータを復元できるというメリットがあります。

クラウドバックアップ」機能を使用して、ファイル/フォルダをAOMEI Cloudにバックアップできます。元のファイル/フォルダが紛失・破損した場合、AOMEI Cloudからデータを復元することで、簡単に取り戻すことができます。AOMEI Cloud(1TB)は、15日間無料試用可能で、ぜひ使ってみてください。

クラウドバックアップ

この記事が役立つ場合は、友達と共有してください。何か質問や提案がある場合は、コメント欄に残してください。または[email protected]までお気軽にお問い合わせください。よろしくお願いします。

ゆき
ゆき· 編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。