ソチカルコは、メソアメリカの古典期後期に当たる西暦650年から900年にかけて栄えた古代都市のこと言います。テオティワカン・モンテ・アルバン・パレンケ・ティカルなどのメソアメリカの都市が衰退すると、ソチカルコの繁栄が始まります。その後建てられた要塞都市がソチカルコ遺跡です。テオティワカンにいた羽毛の蛇・ケツァルコアトル神を崇める勢力が、別の神を崇める勢力と対立して分離し、ソチカルコなどの都市を築いたとの説もあります。
マヤの特徴を残しつつ、建設は800年前後と、メキシコの遺跡の中では比較的新しく、保存状態が良いです。小高い丘の上にあるので、上った後の見晴らしは最高に良いです。また何よりの見どころは遺跡に掘られたケツァルコアトルの見事な彫刻装飾です。さらに太陽の光が限られた時間だけ差し込むほこらをにれることもあります。だいたい4月中旬から8月初旬ぐらいまでが、天井から直線に光が差し込みます。