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ナタリー・ポートマン、出世作『レオン』には「控えめに言っても不快な描写がある」

ナタリー・ポートマンが、鮮烈な映画デビューを飾った『レオン』には複雑な思いがあることを明かした。
Photo: Mark Von Holden/Variety via Getty Images

1994年に公開された『レオン』で、13歳にして殺し屋から指南を受ける少女マチルダを演じ、鮮烈な映画デビューを飾ったナタリー・ポートマン。その後、監督のリュック・ベッソンは複数の女性から性的に不適切な行為を受けたと訴えられているが、同作に対する複雑な思いを『ハリウッド・リポーター』のインタビューで明かした。

『レオン』は、悪徳警官に家族を殺された少女が同じアパートに住む殺し屋の中年男性に保護を求め、師弟関係となるなかで親密な関係を築いていく様が描かれる。ナタリー演じる少女マチルダが、男性目線で性的対象として描かれていることが問題視され、特にマチルダがマドンナマリリン・モンローの真似をしてセクシーに振る舞うシーンは物議を醸している。

Photo: Patrick CAMBOULIVE/Getty Images

ナタリーは、「今も愛される作品ですし、皆さん、私が他に出演したどの作品よりも興味を持ってくれています。それに私にキャリアを与えてくれました。ですが今見直してみると、控えめに言っても不快な描写があります。ですから、私にとっては複雑な思いのある作品です」と語る。彼女は以前にも、この映画がヒットした後、人々から性的な視線を向けらるようになり、幼くしてセクハラの対象となったと訴えていた。

リュック・ベッソン監督はまた、2018年5月に初めて女性からレイプで訴えられ、その後もセクハラの訴えが続いた。当時、彼の弁護士は、「ベッソン氏は訴えを聞いて椅子から転げ落ちました。断固として否定します」と述べているが、このニュースを聞いた際、ナタリーは打ちのめされたそうだ。「まったく知りませんでした。子どもだったのです。ですが、誰かの経験を否定するようなことは言いたくありません」とコメントしている。

Text: Tae Terai