キャサリン皇太子妃がチャールズ国王の戴冠式に選んだのは、亡きエリザベス女王とダイアナ元妃に敬意を表するジュエリーだった。5月6日(現地時間)、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた歴史的なセレモニーで、未来の王妃は、1950年にジョージ6世が当時王女だった娘のエリザベス2世に贈ったフェストゥーンネックレス、そしてダイアナ元妃が所有していたパールとダイヤモンドのイヤリングをつけた。
赤と青のローブ下に纏ったアレキサンダー マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)のアイボリーのガウンには、イギリスの4つの国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)を表すバラ、アザミ、水仙、シャムロックのモチーフの刺繍が施されている。この花々は、2011年にサラ・バートンがデザインしたウエディングドレスと全く同じものだ。
また、頭上にはティアラでなく、ジェス・コレット×アレキサンダー・マックイーンによるクリスタルとシルバーでできた葉のヘッドピースを着用。ルイ王子と手をつないで到着したシャーロット王女も、お揃いのヘッドピースをつけている。
イギリス王室メンバーとしてのロイヤルファッションをマスターしているキャサリン妃は、戴冠式に向けたここ数日間は赤、白、青のワードローブを身に着けていた。5月4日(現地時間)、ソーホーにあるパブを訪れた際には、青い裏地のついた赤いエポニーヌのコートに白いドレスを合わせ、翌日にバッキンガム宮殿でのフォーマルランチでは、ジェニー・パッカム(JENNY PACKHAM)の白いミディドレスを着用。さらに夕方の各国首脳の招いてのレセプションでは、ロイヤルブルーのセルフ・ポートレート(SELF PORTRAIT)のドレスに着替えた。
Text: Kerry McDermott
From VOGUE.CO.UK