ブートとは? わかりやすく解説

boot

別表記:ブート

「boot」とは・「boot」の意味

「boot」は、コンピュータデバイス電源入れた際に、オペレーティングシステムOS)を起動するプロセスを指す。また、英語で「ブーツ」を意味するが、コンピュータ用語としては、OS起動デバイス初期化意味する

「boot」の発音・読み方

「boot」の発音は、IPA表記で/búːt/と読む。日本語では「ブート」とカタカナ表記されることが多い。

「boot」の語源・由来

「boot」の語源は、英語の「bootstrapブートストラップ)」に由来するブートストラップは、元々ブーツの上後ろのつまみ革のことで、ブーツを履く際にそれを引っ張って持ち上げるところが、コンピュータが自らの力でOS起動する様子表している。

「boot」の類語

「boot」の類語には、「start up」「initialize」「launch」などがある。これらの言葉も、コンピュータデバイス起動初期化意味する

「boot」を含む用語・関連する用語

「boot画面」とは

「boot画面」とは、コンピュータ起動する際に表示される画面のことである。パソコン電源を入れると、まずBIOSUEFI実行されその後OS起動する。この過程表示される画面が「boot画面」である。

「/boot(linux)」とは

/bootディレクトリは、LinuxシステムOSカーネルブートローダーなどの重要なファイル格納されている場所である。Linuxシステム起動必要なファイルがこのディレクトリ保存されている。

「boot設定」とは

「boot設定」とは、コンピュータ起動時実行される設定のことである。BIOSUEFI設定画面で、起動デバイス優先順位起動モードなどを変更することができる。

「bootファイル」とは

「bootファイル」とは、コンピュータ起動関連するファイルのことである。これには、ブートローダーカーネル設定ファイルなどが含まれる

「to boot」とは

to boot」とは、英語の慣用句で、「さらに」「おまけに」という意味で使われるコンピュータ用語としての「boot」とは直接関係がない。

「mad to boot」とは

mad to boot」とは、英語の慣用句で、「さらに怒っている」という意味で使われる。ここでも、「boot」は「さらに」という意味で用いられている。

「boot」の使い方・例文

1. The computer takes a few minutes to boot up.コンピュータ起動するのに数分かかる。)
2. If the system fails to boot, check the BIOS settings.(システム起動しない場合は、BIOS設定確認する。)
3. The boot process was interrupted by an error.(エラーにより、起動プロセス中断された。)
4. The boot loader is responsible for loading the operating system.(ブートローダーは、オペレーティングシステムロードする役割担っている。)
5. The boot screen displays the progress of the startup process.(ブート画面は、起動プロセス進行状況表示する。)
6. The /boot directory contains essential files for system startup.(/bootディレクトリには、システム起動必要なファイル格納されている。)
7. Change the boot order in the BIOS settings.(BIOS設定起動順序変更する。)
8. The boot file was corrupted, causing the system to fail.(ブートファイルが破損していたため、システム起動しなかった。)
9. The computer automatically boots from the USB drive.(コンピュータ自動的にUSBドライブか起動する。)
10. The boot sector of the hard drive was damaged.(ハードドライブのブートセクタ損傷していた。)

ブート

別名:ブートストラップ
【英】boot

ブートとは、コンピュータ電源入れシステム利用可能な状態にすることである。または、システム利用可能とするために、コンピュータ内でオペレーティングシステムOS)を起動させる一連のプロセスのことである。

コンピュータ電源入れてからOS起動するまでの間には、複数の処理が自動的に行われる一般的なPC場合最初にBIOS呼ばれるプログラム動作し、各デバイス初期化や、ハードディスクHDD)からのマスターブートレコードMBR)の読み込みなどが行われる。MBRには、どの領域OS起動するかが指定されており、その指定領域ブートセクタ保存されているプログラムにより、OSプログラム実行される

ブートは日本語で「起動」と表現されることも多い。なお、起動という語はアプリケーションソフトウェアについても用いられるが、アプリケーションソフトウェアに対してブートの語は用いられない

コンピュータがすでに利用可能な状態である時に再度電源切ってブートし直すことは、リブート呼ばれるまた、ハードウェア初期化などを行わずソフトウェア的なリブートを行うことは、特にウォームブート呼ばれる外付け式の記憶装置記憶メディアにブート用のプログラム記録しPCのブートの際に利用できるようにしたものは、ブータブルUSBブータブルCDなどと呼ばれている。


ブート

名前 Boot

ブート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 10:25 UTC 版)

ブート: boot)またはブートストラップ: bootstrap)は、コンピュータシステムの電源投入時、あるいはシステムのリセット後、モニタOSなどなんらかの基本的なシステムソフトウェア主記憶に展開し、ユーザプログラムを実行できるようにするまでの処理の流れをいう。ブートローダ: boot loader)は、以上のプロセスで使われるローダ、すなわち不揮発性補助記憶にある目的のプログラムを読み出し、揮発性の主記憶に書き込むプログラムのことである。


注釈

  1. ^ EDSACの場合はロータリースイッチなどによるハードウェアから成る仕掛けからロードされた。
  2. ^ ハインラインは軍時代に無線を扱っているので、そちらからこの語を採った可能性がある。なお、邦題「時の門」は、The Time Gate と改題されて収録された作品集があり、そちらから採ったものと思われる。
  3. ^ : Nicolet Instrument Corporation
  4. ^ MBRに仕様にもよるが、アクティブなパーティションはプライマリパーティションである必要はない。しかし、いずれにしてもブートセクタに適切なコードがあることは必須である。
  5. ^ インテル版Macintoshでは、古いBIOSとの互換モードをファームウェアでサポートしている。
  6. ^ 一部制御ユニットには8台のデバイスしか接続しないが、16台以上を接続するものもある。実際、3830 DASD コントローラはオプションで32台のドライブをアドレッシングする。

出典

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ブート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 08:43 UTC 版)

トランスピュータ」の記事における「ブート」の解説

トランスピュータはネットワークリンクからの信号起動できるため、ひとつのトランスピュータからの信号ネットワーク上のトランスピュータ起動することができる。BootFromROM と呼ばれるピンアサートされたトランスピュータメモリ先頭2バイト読み込んで命令ポインタ格納し、処理を開始する。このピンアサートされない場合4つあるリンクのいずれかに送られてきた1バイトデータが、その後ダウンロードされてくるブートストラップ長さ示しており、ブートストラップコードはそのトランスピュータメモリ先頭セーブされ、実行される。0と1は特別な長さであり、PEEKとPOKEとして予約されている。これらを使うとブートされていないトランスピュータの持つRAM内容調べたり書き換えたりできる。PEEKの後にはアドレス指定続きPOKEの後にはアドレスと書き込むべきデータが続く。

※この「ブート」の解説は、「トランスピュータ」の解説の一部です。
「ブート」を含む「トランスピュータ」の記事については、「トランスピュータ」の概要を参照ください。

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ブート

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 06:15 UTC 版)

名詞

ブート

  1. コンピューター起動すること。立ち上げ

語源

関連語

動詞

活用

サ行変格活用
ブート-する

「ブート」の例文・使い方・用例・文例

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