T-01A 概要

T-01A

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 03:21 UTC 版)

概要

  • 東芝のFOMA端末ではT2101V以来7年ぶりの機種となり、ドコモ向けとしては初めてのスマートフォンとなる。
  • スマートフォンとネットブックの融合「MID (Mobile Internet Device) 端末」というコンセプトを元に開発されており、Windows MobileといったスマートフォンOSでポケットに入るサイズでありながら、Flash Lite 3.1に対応しておりPC (Internet Explorer 6.0) 並みの快適なブラウジング機能を持ったブラウザ、1GHzCPUを搭載し、OSやその他アプリケーションの快適な操作を行うことができる。
  • 2009年12月17日より本端末のOSをWindows Mobile 6.5への無償アップグレードが提供が開始されている。

特徴

  • 液晶画面は4.1インチのワイドVGA液晶と通常の携帯電話よりも大きくなっており、Webの閲覧、メールの作成、オフィス文書の編集、地図アプリなどを快適に利用できるようにしている。また、液晶画面は抵抗膜式のタッチパネルによる操作に対応しており、文字入力を含め基本的な操作は、液晶画面のタッチだけで操作することが可能となる。文字入力は「10キーパッド」、またはパソコンと同じキー配置となる「QWERTYパッド」を画面上に呼び出すことができるほか、手書き入力も可能となっている。QWERTYパッドは横画面でも入力が可能となる。日本語入力方式ではATOKを採用し、話し言葉や方言を変換することができる。細かい文字が読みにくい人向けに倍角モードも搭載している。「予測辞書」により、長文でも文脈を判断して変換するなど、快適な文字入力が可能となる。Microsoft IMEも搭載されている。
  • UIは通常のWindows Mobileをカスタマイズし、画面に三分割した縦帯状のメニューを並べた「ストライプメニュー」を採用し、タッチパネルで操作しやすいように工夫されている。ストライプメニューは「Tools」「Setting」「Player」「Web」「Mail」「Applications」「Phone」「Data Folder」の種類があり、画面上にはこれらのメニューのうち3つが表示されていて、指をスライドさせることにより、表示が変えられる。ストライプメニューはTODAYの設定でオフにもできる。また、ウィジェットとしてNetFront Widgetも搭載されており、ACCESSのウェブサイトからウィジェットをダウンロードして追加できる。
  • 画面の下には「フローティングタッチパッド」とよばれる、静電容量式の画面とは別のタッチパッドがあり、これを指で左右に動かすことにより、Webページや地図画面の拡大や縮小を直感的に行うことができる。
  • 薄さは9.9mmとスマートフォンでは最も薄くなっており、大きな画面による重量感をカバーしている。
  • USBホスト機能を有しており、USBメモリー、USBマウス、USBキーボード等々を接続し、利用することができる。
  • 国際ローミング (WORLD WING) やBluetoothに対応しており、海外での通話、電子メール、SMS、Webブラウジングが可能である。
  • Biz・ホーダイダブルを契約することで、定額でのデータ通信が可能となる。
  • HT-01ABlackBerry Boldと同様に、個人で購入可能なスマートフォンである。
  • 3軸加速度センサを内蔵しており、端末を縦横と傾けると、画面がそれにあわせて横画面から縦画面へと自動的に変化する。また、電話機本体を振ることによって着信を応答やスタート画面に戻ることができる「モーションセンサー」なども搭載されている。
  • GPSに対応しており、いつもNAVIやGoogle Mapsと連携できる。
  • 無線LAN (IEEE 802.11b/g)、FOMAハイスピード(最大7.2Mbps)にも対応している。
  • メインカメラの性能は、CMOS約320万画素のAFを搭載している。
  • スマートフォンでは初のおまかせロックに対応し、盗難や紛失時にロックを掛けることにより個人情報漏洩を防ぐことができる。

ブラウザ

Internet Explorer 6をベースにしたInternet Explorer Mobileも実装し、インターネットの閲覧性の向上をはかっている。Adobe Flash Lite 3.1も組み込まれているため、YouTubeなどの動画サイトもそのままブラウザで再生できる。加速度センサーを搭載しており、電話機本体を横にすると自動的に画面も横になる。

その他のブラウザとして、NetFront Browser v3.5も搭載されている。

Kinoma Play

当機の大きな特徴として、総合メディアブラウザ「Kinoma Play for NTT DOCOMO」を搭載している。RSSリーダーやポッドキャスト、YouTube、ニコニコ動画他多数の内外の動画や音楽配信サイト、ネットラジオ、ネットテレビ、そしてPicasaをはじめとする静止画閲覧、配信サイトに簡単にアクセスし、ストリーミングで視聴したり、ファイルをダウンロードをすることができる。対応メディアファイルは、MPEG-4 Video SP、AVC/H.264、H.263、Windows Media Video 9といった動画ファイルやMP3AAC、aacPlus v2、Windows Media Audio 9、FLAC、uncompressedなどの音楽ファイルにも対応している。

メール メッセンジャー

POPメール、IMAPメールが利用可能(Gmailも可能)である。また、HotmailWindows Live メールmoperaUメールがプッシュ型電子メールとして利用可能となる。GmailもActiveSyncで設定することで、プッシュメールが可能となる。それ以外のメールはポーリング式となる。メーラーはPocket Outlookを使用する。

メッセンジャーにはWindows Live Photo/Messengerが搭載され、リアルタイムのチャットが利用可能である。

spモードへの対応

2010年9月1日から開始されたspモードを契約することでiモードメールと同じ@docomo.ne.jpのメールアドレスに対応する。また絵文字デコメ絵文字も利用可能となる。ただしT-01Aでspモードメールを行うためには、OSを6.5にあげる必要がある。

そのほかの手段としてiモードメールは、Webメールでiモードメールを行うための「iモード.netモバイルモード」のメニューが用意されている他、絵文字プッシュ型電子メールに対応したiモード.netアプリが2009年10月1日より公開されている。「T-01A iモード.netアプリ」 

Windows Mobile 6.5

2009年12月17日よりT-01AのOSがWindows Mobile 6.5へのアップグレードファイルの提供が開始された。 [2] [3] Windows Mobile 6.5により以下の機能が拡張される。

  • スタートボタンがバー表示から大きめなアイコン表示の画面デザインになった。
  • アプリケーションをダウンロードできるポータルサービスである「Windows Marketplace for Mobile」が利用可能となった。
  • インターネット上のWindows Liveサービスのアドレス帳やスケジュールがT-01Aのカレンダーや電話帳と同期がとれる「Microsoft My Phone」が利用可能となった。
  • ブラウザの拡大縮小の操作が容易になった

尚6.5へアップグレード後に6.1に戻すことはできないため、注意が必要である。


  1. ^ 東芝、dynabookをポケットに――ドコモの端末「T-01A」、CMに中田英寿さん - BCNランキング
  2. ^ T-01A Windows Mobile 6.5バージョンアップ方法(東芝)
  3. ^ T-01A Windows Mobile 6.5バージョンアップについて(NTTドコモ)
  4. ^ Windows Marketplace for Mobile ダウンロードサイト
  5. ^ OSをWindows Mobile 6.5が条件
  6. ^ 2009年6月22日発表。NTTドコモ - 「docomo PRO series T-01A」の一時販売停止のお知らせ。
  7. ^ 「docomo PRO series T-01A」の販売再開について
  8. ^ 2010年2月18日 発表。NTTドコモ - 「docomo PRO series T-01A」の一時販売停止のお知らせ。
  9. ^ NTTドコモ携帯電話「T-01A」をご愛用のお客様へ重要なお知らせ [1]






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

T-01Aのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



T-01Aのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのT-01A (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS