Windows Genuine Advantage Windows Genuine Advantageの概要

Windows Genuine Advantage

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 08:47 UTC 版)

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Windows Genuine Advantage
開発元 マイクロソフト
最新版
1.9.40.0 / 2009年2月20日
対応OS Windows XP
Windows Vista
プラットフォーム Microsoft Update
Windows Update
Microsoft ダウンロード センター(いずれもすべてが対象ではない)
種別 海賊版対策
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト 正規の Microsoft ソフトウェア[リンク切れ]
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当初はWGAでの確認は任意であったが、2005年7月から確認を義務付けられるようになった[1]

特徴

WGAの確認プロセスは、関係するハードウェアに対して、Windowsとそのライセンスを確認するものである。

  • ダウンロード センターやMicrosoft Update (Windows Update) などでWindowsが正規品であることをチェックするActiveXコントロールをダウンロードすることによってWindowsが正規のコピーであることを確認することを要求される。Windowsが正規品であることの確認に成功すると、今後の確認のために特別なファイルをコンピューターに格納する。
  • 1度確認が成功すれば、以後、更新のダウンロードはそのまま行える。通常、ActiveXコントロールをダウンロードし直す必要はない。

Windowsが有効なライセンスを持つようでない場合は、WGAは特定の情報をユーザーに通知して、重要でない更新がマイクロソフトからダウンロードされるのを防ぐ。

  • Windows Vista上で、WGAの確認が失敗すると、より大きな影響がある。正規品でない旨通知され続け、重要でない更新がダウンロードできなくなることに加えて、Windows AeroWindows DefenderWindows ReadyBoostが使用できなくなる。また、30日の猶予期間が与えられ、再認証を行わない場合は、「機能縮小モード」へ移行する。機能縮小モードでは、スタート メニューやデスクトップ アイコンが表示されず、デスクトップの背景は黒に変わる。ウェブブラウザは使用できるが、インターネットへの接続はブロックされる。ログオンから1時間経つと、ユーザーは警告なくログオフされる。ただし、システムがシャットダウンするわけではなく、ユーザーは再度ログオンできる。機能縮小モードでも、コンピューターに保存された個人データにはアクセスできるようになっている。

ソフトウェア

WGA Validation Tool

ユーザーがWGAで確認を行うとき、「Windows Genuine Advantage」という名称のInternet Explorerのアドオンがインストールされる。以前はこのアドオンを「アドオンの管理」機能で無効にできた。WGAは、ライセンスが有効かどうか確認するために「確認コード」を生み出す「確認ツール」(GenuineCheck.exe) かActiveXコントロールを使う。どちらの方法にしろインターネット接続が必要になる。ユーザーが使用しているWindowsのコピーが正規品でないとWGAによって判定された場合でも、表面上正規品に見えるメディアからインストールされたものであれば(すなわちWindowsの正規品と見分けがつかないCDホログラムをもった海賊版を、海賊版と知らずにインストールした場合)、マイクロソフトはユーザーに正規品のCDを提供している。マイクロソフトは、Windowsの合法的な正規のコピーを購入したいが、有効なCDを持っていない者に、割引を提供している。正規品と確認されなくても重要なセキュリティー更新プログラムはダウンロードできるようになっている。

WGA Notifications

2006年4月25日から、マイクロソフトはユーザーへ「重要な更新」KB905474として「Windows Genuine Advantage Notifications」を提供し始めた[2]。海賊版を使用しているユーザーは起動時およびWindowsを使用している間、通知を受け続けるようになっているものである。もちろん、合法的なコピーをもつユーザーは、通知は受けない。2006年5月23日に、このプログラムを回避するいくつかの手口に対応するよう、マイクロソフトはプログラムをアップデートした。このプログラムは全言語で同時に更新されるわけではないため、一部の言語で提供されている実際のバージョンは最新のリリースではない可能性がある。Windows XPの自動更新で2007年2月20日から日本語をはじめとする22言語で開始した[3]。 なおWindows VistaはWindows Genuine Advantage Notificationsの仕組みが実装されているため、Windows Genuine Advantage Notificationsの対象になっていない。

WGA Validation Library

マイクロソフトは、Windowsが正規のコピーであることを確認するために、「Windows Genuine Advantage Validation Library」をWindows Defender、Windows Internet Explorer 7、Windows Media Player 11のようないくつかの製品に同梱させている。


  1. ^ マイクロソフト (2005年7月25日). “マイクロソフト、正規 Windows 推奨プログラム「Windows Genuine Advantage」の正式運用開始”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
  2. ^ マイクロソフト (2006年4月25日). “The Continuing Fight for Genuine Software:Microsoft’s Genuine Software Initiative expands programs to help customers identify counterfeit software.” (英語). 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
  3. ^ マイクロソフト (2007年2月20日). “『Windows Genuine Advantage Notifications(正規 Windows 推奨プログラムの通知機能/サービス)』を開始”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
  4. ^ マイクロソフト (2008年2月更新). “Microsoft Genuine Advantage のプライバシーに関する声明”. 2013年4月27日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
  5. ^ Evers, Joris; 河部恭紀(編集部) (2006年6月8日). “「WGAはスパイウェアではない」:MS、海賊版対策ツールへの批判を否定”. CNET Japan. 2008年10月24日閲覧。
  6. ^ Ubuntu Linux Validates As Genuine Windows”. 2008年6月8日閲覧。
  7. ^ ナンシー・ゴーリング (2007年8月30日). “マイクロソフト、WGAの不具合を「人為的なミス」と釈明”. Computerworld.jp. 2010年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年10月24日閲覧。
  8. ^ MS、海賊版防止策を「Windows Activation Technologies」に改名インプレス INTERNET Watch、2009年5月8日


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