【独自】頼朝「最古」の木像、玉眼も入り修復完了…「息吹き込まれた」

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 甲府市の甲斐善光寺が所蔵する鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)の木像の修復が完了した。頼朝の最古の木像とされる。近年は、頼朝の実像に最も近いとされ、歴史の教科書にも掲載されており、今後は修復後の写真が使われる可能性もある。

玉眼が修復された頼朝像(明古堂提供)
玉眼が修復された頼朝像(明古堂提供)

 修復が完了したのは、山梨県指定文化財の「木造源頼朝坐像」(高さ94・5センチ)。頼朝の死後、妻・北条政子の命で鎌倉時代に作られたと伝えられている。劣化が著しく、昨年5月から東京都世田谷区の文化財修理業「明古堂」で修復作業が行われていた。パーツごとに分解して汚れを取るなどし、欠損していた「玉眼」には、甲府市の職人が加工した天然の水晶を用いた。

 同寺の吉原知仙ちせん・副住職は「玉眼が入ったことで息を吹き込まれ、顔つきがよく分かるようになった。武骨で力強さを感じる」と話す。同寺の宝物館で近く展示する予定。

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1942763 0 エンタメ・文化 2021/03/28 05:00:00 2021/03/28 18:43:15 2021/03/28 18:43:15 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210328-OYT1I50005-T.jpg?type=thumbnail

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