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建て替え予定の国立劇場(東京都千代田区)の閉場に伴い、昨年10月末から休室していた敷地内の図書閲覧室が、2月1日から約3か月ぶりに再開されることがわかった。運営する日本芸術文化振興会は、所蔵資料を埼玉県内の倉庫へ移す計画だったが、劇場の再整備事業が2度にわたり不落札となって建て替え工事の着工が大幅に遅れる見通しとなったため、方針を転換した。
当初の計画では、大半の資料を倉庫に移転させ、その作業が完了する今年夏頃まで閲覧サービスを利用できない見込みだった。しかし、利用者の長期間の不便を避けるため、移転を当面行わないことにした。
図書閲覧室は、伝統芸能に関する書籍、台本などの図書資料約30万冊を所蔵する。国立劇場の本館内にあった映像資料(約42万点)の視聴室(有料)の機能も閲覧室内に集約する。
事前予約制。開室は原則、月~金曜午前10時~午後5時。予約・問い合わせは同閲覧室(03・3265・6300)へ。劇場ホームページに予約方法の詳細を掲載する。