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プロ野球のドラフト会議でソフトバンクに指名を受けた15人(育成選手8人を含む)の新人が、4日に入団記者会見に臨んだ。1位指名は将来のエースと期待される左腕の前田悠伍投手(18)だが、2位以降はペナント奪還を目指す来季を見据えて「即戦力」に比重が置かれた。最速156キロの剛腕や右打ちの大型内野手らが、来春の開幕一軍争いに割って入れるか注目される。(財津翔、渡辺直樹)
岩井俊介投手
1位指名の前田投手の背番号が「41」に決まったのを耳にした時、「マジか……」とジェラシーを感じたという。高校生の頃からの目標で、米大リーグ・メッツで活躍する同じ愛知県出身の千賀滉大投手(30)がソフトバンク時代につけた番号だったからだ。
控えだった京都・京都翔英高時代、筋力トレーニングにのめり込んだ。ボディービルダーの体に憧れたのがきっかけだったが、愛知大学野球連盟の名城大に進んでからは投球に役立つトレーニングを研究。直球は最速156キロで、プロでもトップレベルの回転数を計測する右腕となった。
参考にしたのが、米大リーグで活躍する前田健太投手(35)のユーチューブ。球を握る人さし指、中指、親指の3本で4キロのダンベルをつかむトレーニングを続け、球威が増したという。
「球界を代表する投手になりたい」と、プロでの目標に千賀投手も手にできなかった沢村賞を挙げる。憧れの背番号はもらえなかったが、エースの座は受け継ぐつもりだ。